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iPhoneが初の前年割れ、フィーチャーフォンは1000万台を下回る~2015年出荷台数
(2016/2/9 17:11)
MM総研は、2015年の大手キャリア向け携帯電話端末の出荷台数調査の結果を発表した。総出荷台数は3577万台となり、前年比で6.6%減となった。
同調査はドコモ、au、ソフトバンク、ワイモバイルの4キャリア向けに出荷された端末を対象にしており、SIMロックフリーの端末は含まない。
Appleが首位を維持も初の前年割れ
メーカー別の出荷台数では、Appleが1473万台(総出荷台数シェア41.2%)と、2012年以来4年連続となるシェア1位を獲得したが、iPhone 6が好調だった前年比で10.6%減となり、初めて前年を下回った。
以下は2位がソニー(496万台、13.9%)、シャープ(426万台、11.9%)、京セラ(383万台、10.7%)の順となった。Androidスマートフォン全体の出荷台数は1285万台で、前年比15%増となった。
MM総研では、2016年以降の販売動向として、携帯料金タスクフォースの影響によるキャリアの販売施策が変化し、出荷台数減は避けられず、特に乗り換え優遇が激しかったiPhoneのシェアが減少するだろうと予測している。
フィーチャーフォンは初の1000万台割れ
スマートフォンの出荷台数は2758万台と、前年比で0.4%減となった。フィーチャーフォンの出荷台数は前年比22.6%減の819万台と大幅な落ち込みを見せた。
MM総研では、スマートフォンが前年とほぼ同規模に落ち着いた理由として、価格を抑えたAndroidスマートフォンが人気を集めたことと、安定した買い替え需要を維持したことを挙げている。
一方、フィーチャーフォンではユーザーの買い替えサイクルが長く、加えて、スマートフォンからの出戻りユーザーの一部が、フィーチャーフォンではなく、SIMロックフリー端末を選択するようになったため、販売不振に陥ったと分析している。
フィーチャーフォンの出荷台数のうち、プラットフォームにAndroid OSを採用した端末は9.9%にとどまった。同社は、フィーチャーフォンのサポート終了や部材調達が難しくなることから、2017年度以降にAndroid端末への移行が本格化してくると予測。現状、端末価格や月額料金面で不利な立場のAndroidフィーチャーフォンを価格面での訴求する必要があるとしている。