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ドコモが「Nexus 5X」を日本で発売

 NTTドコモは、Googleが9月30日未明(日本時間)に発表したAndroid 6.0搭載のスマートフォン「Nexus 5X」を10月下旬に発売する。ドコモオンラインショップでの価格(実質負担額)は、新規・MNP・契約変更・機種変更のいずれも4万円台半ばになる見込み。

「Nexus 5X」

 OSには最新版であるAndroid 6.0 “マシュマロ”を搭載し、Googleが提供する最新のサービスや機能を利用できる。

 ドコモが販売する「Nexus 5X」は、ドコモのサービスに対応するアプリなどをプリインストールしない形で提供される。このため、一般的なドコモの端末でアプリのプリインストールを前提に提供されている各種のドコモのサービスは、「Nexus 5X」では利用できない。

 背面に搭載された指紋認証センサーとその機能も、ドコモのサービスとは連携しない。VoLTEに対応するが、派生機能であるドコモのビデオコールには非対応。一方、docomo IDを活用し、キャリアフリーとして提供されているサービスなどは利用できる。

 将来的なOSのアップデートは、Googleによる配信開始から時間を開けず「なるべく早く」提供される見込み。ただし、ドコモのネットワークへの接続テストが必要な内容を含む場合、Googleが直接販売するSIMロックフリー版とは配信時期が異なる可能性があるとしている。

 SIMロックがかかった状態で販売され、SIMロックの解除に対応する。

 ドコモが主な機能・サービスとして案内している中で「Nexus 5X」が対応するのは、spモード、ドコモメール(IMAP対応アプリが必要)、スゴ得コンテンツ(一部)、dマーケット、かざしてリンク、WORLD WING(クラス5)、ケータイ補償サービス(交換電話機のお届けのみ)など。

 非対応なのは、防水・防塵、おサイフケータイ、赤外線通信、ワンセグ、非常用節電、シンプルメニュー、iコンシェル、おまかせロック、遠隔初期化、ケータイお探しサービス、緊急速報「エリアメール」、災害用伝言板、災害用音声お届サービスなど。

主な仕様

 LTEの通信速度はドコモ網において下り最大262.5Mbpsに対応。LTEは国内で2GHz、1.7GHz、800MHz帯に対応する。3Gの通信速度は下り最大14Mbps。3Gは国内で2GHz、800MHz、新800MHz帯に対応する。

 海外では、FD-LTE(2.5GHz/2GHz/1.9GHz/1.7GHz/1.7GHz・2.1GHz/900MHz/850MHz/800MHz/700MHz)、TD-LTE(2.6GHz/2.3-2.4GHz/2.5-2.7GHz)、3G(2GHz/1.9GHz/1.7GHz・2.1GHz/900MHz/850MHz)、GSM(850MHz/900MHz/1.8GHz/1.9GHz)がサポートされる。

 ディスプレイは約5.2インチのフルHD。メインカメラは1235万画素で、インカメラは500万画素。背面の指紋センサーで指紋認証に対応している。チップセットはクアルコムの「Snapdragon 808」(MSM8992)で、1.8GHzのデュアルコアと1.2GHzのクアッドコアからなるヘキサコア(6コア)。メモリは2GB、ストレージは32GBモデル。microSDスロットは非搭載。Bluetooth 4.2、NFCを搭載する。

 充電などに利用する端子はUSB Type-Cが採用されている。パッケージには同端子に対応するACアダプターが同梱され、QuickCharge 2.0ではないものの、急速充電にも対応している。非接触充電はサポートされていない。

 バッテリー容量は2700mAh。連続待受時間、連続通話時間は未定。大きさは約147×73×7.9mmで、重さは約136g。SIMカードのサイズはnanoUIMカード。

 ボディカラーはQuartz、Carbonの2色をラインナップする。製造はLG Electronics。

 「Google 5X」を購入にしたユーザー全員に、ダンボール製のVRゴーグルキット「Google Cardboard」がプレゼントされる。

【お詫びと訂正 2015/10/01 12:00】
 端末販売価格(実質負担額)について当初、「新規・MNP・契約変更が4万円台後半、機種変更が4万円台半ば」と記載していましたが、すべて「4万円台半ば」が正しい情報でした。お詫びして訂正いたします。

太田 亮三