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「イオンスマホ」第2弾の予約開始、格安スマホ提供の狙いを聞く
(2014/7/1 13:56)
イオンは1日、「イオンスマホ」第2弾の予約受付を開始した。7月4日に発売されるこの商品は、端末本体の価格が1万5120円(税別、以下同)で、割賦で購入すると、通信費込みで月額1980円となる、“格安スマホ”だ。
イオンリテール住宅余暇商品企画本部デジタル事業開発部の橋本昌一部長は、今回の「geanee FXC-5A」には、イオンの特売情報などを紹介するオリジナルアプリのほか、「FCX-5A」専用の取扱説明書アプリをプリセットしたと説明。有償のサポートサービスとして「イオンスマホ安心保証」「イオンスマホ電話サポート」を提供する。特に今回、イオン店頭だけではなく、コンビニエンスストアの「ミニストップ」でも、いわば“セルフ販売”で提供することから、店員が専門知識を持っていなくてもスムーズに利用できるような体制を整えた、とする。
端末は3G対応の「geanee FXC-5A」という機種。提供元はジェネシスホールディングスと、スマートフォンメーカーとしては馴染みがないところ。橋本氏は「台湾FOXCONN系の工場で生産されている」として、品質面でも十分と自信を見せる。今回は、販売目標を5万台としているが、これは8000台販売した「Nexus 4」の売れ行き、そしてより安価な価格で端末を販売するためスケールメリットを享受するための調達数とした。
1980円という価格で提供する理由については、格安スマホ市場の競争が激しくなる中でインパクトを重視した結果とする。「世間で評価されなければいけない。良い物が必ず売れるとは限らない。今売れるのはこういう価格の製品ではないか。ただ安かろう悪かろうではいけない」(橋本氏)と語る。
大手3キャリアが通話定額を提供し、料金も横並びで提供する中で、格安スマホを提供することは「選択肢を広げるということ」と橋本氏は説明。自動車でも軽自動車~高級車までさまざまなラインアップがある中で、「携帯電話だけはなぜか高級車ばかり」として、割安な価格の選択肢を消費者に提供することの重要性を挙げつつ、あわせて通話定額に魅力を感じるユーザー層はあまり多くないのではないか、との見方を示し、人によっては3キャリアの新料金プランにすることで、毎月の支払いの総額が上がるのではないか、と指摘した。
NTTドコモ以外の回線を使うMVNOについては、コスト面で判断するとして、auやソフトバンクモバイルの回線を選ぶ余地がないことを示唆。MVNOを長く扱ってきたこと、そしてSIMロック解除・クーリングオフの義務化が報じられたことを受けて、「個人的には2年経ったら(SIMロックの)フリーがいいのではないか」という感想も述べていた。