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NEC、11ac対応のポータブルWi-Fiルーター

 NECとNECアクセステクニカは、最新の無線LAN規格に対応し、さらに近距離無線通信規格のNFCによって、スマートフォンをかざすだけで接続設定できるポータブルタイプのWi-Fiルーター「AtermW500P」を2月13日に発売する。ボディカラーはブラックとホワイトの2色。オープンプライスだが、店頭価格は6000円前後になる見込み。

 「AtermW500P」は、大きさが約58×58×15.8mm、重さが約34gと、コンパクトなボディに仕上げられたWi-Fiルーター。ACアダプタ、あるいはUSBバスパワーで駆動するポータブルタイプで、インターネットには固定回線(有線LAN、100BASE-TX/10BASE-T)経由で繋がる。たとえば旅行先のホテル室内にある有線のインターネット回線に繋いで利用するケースが想定されており、手持ちのタブレット、パソコン、スマートフォンはWi-Fi(無線LAN)経由で「AtermW500P」に繋がり、より高速なインターネット通信が利用できる。

 最新の無線LAN規格であるIEEE802.11acのほか、これまでの製品と同じく、IEEE802.11a/b/g/nをサポートする。11ac経由で繋がる場合、最大433Mbpsで通信できる。

 また近距離無線通信規格の「NFC」もサポート。国内のAndroidスマートフォンやAndroidタブレットでは、多くの機種でNFCに対応しており、それらの端末を「AtermW500P」にかざすだけで、「AtermW500P」への接続設定が完了する。NFC非対応の機種では、QRコードを使って、設定することもできる。

テレビ品質の映像を中継、11ac対応の「AtermWF1200HP」

 また両社では、宅内向けWi-Fiルーターの新モデル「AtermWF1200HP」もあわせて発表、1月23日に発売する。こちらもIEEE802.11acに対応したWi-Fiルーター。

 特徴的な機能として、Wi-Fi経由で、親機と子機として利用する「AtermWF1200HP」の間に入って、3台目の「AtermWF1200HP」が中継機となる「Wi-Fi TVモード中継機能」が用意されている。親機で受信した映像配信サービスを、電波の届きにくい離れた場所にある子機の「AtermWF1200HP」で見たい場合、中継機の「AtermWF1200HP」を介すことで、5GHz帯を使うことで、フルHDサイズの高精細な映像も伝送できる。

 このほか、NFCによるスマートフォン、タブレットへの接続設定機能、来客が一時的にルーターへアクセスできるようにするゲストSSIDなども用意されている。

 オープンプライスだが、店頭価格は1万円前後になる見込み。またイーサネットコンバータセットは2万円前後、USBスティックセットは1万7000円前後になる見込み。

【お詫びと訂正 2014/1/14 18:44】
 記事初出時、「Wi-Fi TVモード中継機能」の記述に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。

関口 聖