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PayPayほけんでペット保険「これだけペット」、PayPayアプリで加入

 PayPay 保険サービスとPayPay、Zフィナンシャルは「PayPay ほけん」でペット保険「これだけペット」の提供を開始した。

左=PayPay 保険サービス 佐藤徹氏。右=同 兵頭裕氏

最安ワンコイン以下からのペット保険

 これだけペットは、スマホ決済サービスの「PayPay」アプリ内で加入できるペット用の保険。病気やケガなどで動物病院で治療を受けると治療費が補償される。プランは「お手軽プラン」「基本プラン」「安心プラン」の3つ。通院の補償がなく入院・手術でのみ保証を受けられるお手軽プランで猫(3~5歳)の場合、月額基本料金は490円で加入できる。

 PayPayアプリ内から加入でき、利用でPayPayポイントがたまるほか、保険料もPayPayポイントで支払える。ペット保険は、体が丈夫な若年期にはメリットを感じにくく、加齢とともに加入率が減少する傾向にあるなか、「補償内容」「保険料」などが重視されるという市場調査の結果をもとに、これだけペットでは、低廉な料金とわかりやすさでアピールする。

 対応するペットは小型犬と猫。加入時に詳細な犬種・猫種の入力は不要で、正確な年齢がわからなくても加入しやすくなっている。これにより、ペットショップでの購入以外に、保護犬・保護猫をむかえる際にも適しているとする。

ペット保険のニーズおさえ訴える

 ペット保険の需要は年々増加傾向にある。PayPay 保険サービス 代表取締役社長CEOの兵頭裕氏によれば、2022年における飼育下にある犬・猫の数は1491万頭で15歳未満の人口1435万人を抜いた。加えてペットの治療費も年を追うごとに増えている。物価高の影響も考えられるが「大切な家族のためにしっかりと治療したい」という考え方が根付いてきたともとれる。

 こうした背景を受けて、横ばいが続くというほかの保険商品を尻目に、ペット保険はこの10年で117%の平均成長率を見せている。その一方で日本のペット保険加入率は、北欧諸国と比べてもまだ低く、さらなる成長の余地が残されている。

右=ペット&ファミリー損害保険 取締役常務執行役員 石井淳二郎氏

 成長が続くなか、解約率が高いこともペット保険をとりまく現状のひとつ。ペット購入時に保険に加入しても、その半数が4歳をむかえるまでに保険を解約している。年齢が若いうちは病気にもなりにくく、保険料を支払うだけの価値を見いだせないことが原因とみられる。

 ペット&ファミリー損害保険の調査によれば、ペット保険に求められる内容は「補償内容」「保険料」「補償金額」「保険金請求手続き」。これだけペットでは、そうしたニーズに対して低廉な保険料やニーズにあわせたプラン、PayPayアプリから加入できるなどの手軽さでペットと暮らす人に訴えかける。

 兵頭氏はさらにPayPay 保険サービスとして「保険のDX化」を進めていく旨も語り「アナログな世界だけではなく、デジタルでも保険を考え、選択する世界観が広がってくれれば」とした。