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「Meta Quest 3」正式発表、10月10日発売で7万4800円から

 Facebookを運営する米メタ(Meta)は、VR・MRヘッドセット「Meta Quest 3」の発売日を10月10日に決定した。同社の公式ストアやAmazon.co.jpなどで9月28日より予約を受付している。本体価格は事前にアナウンスされていた通り、128GBモデルが7万4800円、512GBモデルが9万6800円。

 Qualcomm Technologiesと共同開発した「Snapdragon XR2 Gen 2プラットフォーム」を搭載する世界初のデバイスで、先代モデルの「Meta Quest 2」と比べて2倍のグラフィック性能を備えるという。

 「Meta Quest 3」が周囲の物理的な空間を認識するため、現実世界にあるものを使って遊べる。また、複合現実を使えば物理的な空間の限界がなくなるため、リビングリームにVRアクションゲーム「ストレンジャー・シングスVR」の裏側の世界への入口を設けることもできる。

 ハードウェア面では、ディスプレイ解像度が片目あたり2064×2208ピクセル、前モデルと比較して約30%高解像度化しており、1インチあたり1218ピクセルとなる。リフレッシュレートは90Hzで、テスト機能を使うと120Hzにアップする。視野は水平110度、垂直96度。

 18 PPDのRGBカメラを2つ搭載し、パススルー解像度は「MetaQuest 2」と比較して2倍に向上している。深度投影とルームマッピングにより、空間内を自由に移動し、ルーム内の範囲にいるバーチャルキャラクターやオブジェクトとやりとりできる。

 RAMは8GBで、前モデルの6GBから約33%増加している。オーディオの音量は40%アップしている。

 重さは515gで、パンケーキレンズの採用によって光学系が40%スリム化、着け心地が良くなっている。また、中央部の視野のシャープネスが25%、周辺部のシャープネスは70%向上している。レンズ間の距離をカスタマイズすると、フィット感と画像の鮮明さを向上できる瞳孔間距離の範囲は58~71mm。

 連続使用時間は平均で2.2時間、ゲームでは平均2.4時間、プロダクティビティでは平均1.5時間、メディア使用時は平均2.9時間となる。充電時間は付属の18W電源アダプター使用時で約2.3時間。Wi-FiはWi-Fi 6Eをサポートしている。

 「Meta Quest 3」には、100以上の新規タイトルやアップグレードタイトルが用意され、その多くは複合現実を取り入れている。また、「Meta Quest 3」には後方互換性があるため、「Meta Quest」向けに発売されたすべてのアプリ、ゲーム、エクスペリエンスのカタログにアクセスできるという。

 今後、12月には「Xbox Cloud Gaming」がMeta Questに登場し、数百の高品質なXboxゲームがプレイ可能となる。