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「Googleと茶室でサイバーセキュリティ講座はいかが?」、グーグルが六本木ヒルズでセキュリティイベントを開催
2023年3月13日 14:25
グーグル(Google)は、六本木ヒルズ(東京都港区)のヒルズカフェ/スペースで、ユーザーのサイバーセキュリティ感度を高めるイベントを開始した。参加費は無料、開催期間は3月19日までの11時~20時まで。
内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)が実施するサイバーセキュリティ月間にあわせて開催されるもので、“茶室”でお茶を楽しみながら、自身のセキュリティについて考えられるイベントが開催されている。
サイバーセキュリティと茶室に一体どんな関係があるのか? 今回は、開催初日に体験する機会を得たので、実際に体験して自身のセキュリティを改めて見直してみた。
お茶は3種類、テイクアウトもOK
入ってまずはお茶をオーダーする。お茶の種類は、煎茶とほうじ茶、ローズヒップティーの3種類。イベントでは、茶室体験のほかにもテイクアウトすることができる。テイクアウトの際も、お茶ができるまでの待ち時間でサイバーセキュリティに関する案内をスタッフから受けられるので、時間がないユーザーも気軽に体験できる。
茶室体験の場合は、そのまま茶室が配置されたエリアに通される。
茶室の入口には、ネットサーフィンしているユーザーにはおなじみの「CAPTCHA」認証が必要で、ユーザーが人間でないと入れないよう茶室にもセキュリティが施されている。
茶室は、一部ガラス張りになっていて六本木ヒルズを行き交う人々が見えたり、騒々しい街の音も聞こえてきたりしており、四方を囲まれた空間というのもあり、「見せ物にされた気分」になってしまう。
ところが、コンテンツがスタートすると、ガラスがすりガラスのように不透明となり、それまでの騒々しい音が消え、“茶室らしい”静寂な空間に包まれる。
グーグルが“茶室”で演出したねらいがここにあり、「セキュリティを施していなければ、丸見えになってしまう」が、「セキュリティをしっかりしていれば、周りから見えなくなり、自分の空間ができる」といった一連のストーリーが感じられる。茶室の入口に認証が設置されているのも、セキュリティがしっかりしている場所という意味を与えるものと考えられ、細かい部分にもこだわりが見られる。
茶室内では、グーグルのセキュリティ機能に関するイメージ映像が放映される。外の風景を楽しみながらも、セキュリティ機能によって外からの侵入を防ぐ機能などが紹介される。
ユーザーのセキュリティ機能は大丈夫?
茶室体験の後は、スタッフからユーザーが気をつけるべきセキュリティ機能の解説を聞ける。
そして、ユーザーのGoogleアカウントのセキュリティは大丈夫なのか、セキュリティ診断が行える。人並みには気をつけているつもりだった筆者だったが、セキュリティ診断の結果、いくつかセキュリティに関するヒントが表示されてしまった。
たとえば、「お使いのデバイス」という項目では、長期間使っていないスマートフォンやスマートウォッチなどでログインした状態のままでは、セキュリティ上のリスクがあるため、登録を削除しておくように案内された。このように、セキュリティには気をつかっているユーザーであっても、見落としがちなポイントをセキュリティ診断で指摘を受けられる。
また、法人などもう少しサイバーセキュリティに関する知識を得たいユーザーには、「Glow with Google」のセミナー案内も配布されている。中小企業の関係者やセキュリティに関する基本的な対策を学びたいユーザーは、これらのセミナーでしっかり学ぶことができるとしている。
なお、テイクアウトのユーザーにも、駆け足ではあるがセキュリティ診断の案内を受けられる。