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「車検証の電子化」がスタート、スマホからリコール情報など確認可能に

 国土交通省は、1月4日から車検証の電子化を開始した。スマートフォンアプリなどから車検証情報の閲覧が可能になる。

スマホなどで情報確認可能に、車検切れも防止

 従来、紙のみで発行されていた車検証(自動車検査証)が、ICタグを通じて電子化することで、車検証の小型化や事業者の事務手続きの簡易化を実現する。これにより、紙の車検証には車検の有効期間や使用者・所有者情報などが記載されなくなるが、ICタグを読み込むことで「車検証閲覧アプリ」から各種情報を確認できる。

出典:国交省Webサイト(以下同)

 アプリは、Android版とiOS版、Windows用が用意されている。動作環境はAndroid 9~12、iOS 14~15、Windows 10 21H1~Windows 11 21H2となっている。スマートフォンの場合はNFC対応、Windowsの場合はICカードリーダーが必要になる。メンテンナンス時を除き、常時利用できる。

 本稿執筆時点で、Google Play内の車検証閲覧アプリのページ内で「Android 8.0対応」、App Store内で「iPadで利用可能」とされているが、これらは誤りで国交省ではいずれの環境でも利用しないよう呼びかけている。また、Windows版ではMicrosoft Store内で「開く」ボタンを押すと「フォント」の設定画面が表示される不具合が発生している。

国交省によるリーフレット

 今回の電子化では、車検証の情報のほか、車検証情報ファイルの出力・保存や次回車検時に対応する必要があるリコール情報などの確認も可能。加えて、車検証閲覧アプリからの設定で、登録した車両の車検切れが近づくとプッシュ通知が届く。車検満了日の60日前と30日前、さらに事後通知として1日後に最大で3度の通知が配信され、1アプリにつき最大で10台分のプッシュ通知を設定できる。

 スマートフォンを機種変更などした際の情報の引き継ぎは現時点で対応していない。ICタグには、アプリケーションを搭載できる領域が設けられており、国交省では今後、活用方法を検討していくという。

従来の車検証同様、車内へ保管

 ICタグが搭載された車検証であっても、これまで同様にグローブボックスの中などで保管できる。ただし、ダッシュボードの上など高温になる場所へ長時間放置しないように案内されている。

 ICタグ部分を折り曲げると破損につながるほか、ICタグ部分を切り取ると車検証として無効になる。

 スマートフォンやパソコンなど、対応機器を持っていない場合に備え、今回の電子化から最低3年間は従来の車検証と同様の情報が記載される「自動車検査証記録事項」が車検証と合わせて発行される。