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Google アシスタントがウェイクワードなしで起動可能に、米国では今週から

 グーグルは、同社のイベント「Google I/O」において「Google アシスタント」の新機能「Look and Talk」などを発表した。

 Look and Talkは、指定のワードなしでアシスタントを起動できる機能。Google アシスタントを呼び出す際の「OK、Google」のようなウェイクワードが不要になり、ユーザーはデバイスに向かって話すだけでGoogle アシスタントを利用できるようになる。

 視線方向や頭の向き、唇の動き、近接センサーなど100以上の信号処理を6つの機械学習モデルでリアルタイムに実現しているという。顔認証と音声照合の両方でユーザーを認識しており、すべてオンデバイスで処理されているため、プライバシーを保っているとしている。米国では、Nest Hub Maxに加えてAndroidでも今週から利用できるようになり、iOSでは5月中旬にも対応するとしている。

 このほか、「Pixel 6」などですでに提供されている、ウェイクワードなしに特定の操作が可能になる「クイックフレーズ」も同じくNest Hub Maxで今夏から米国で利用できるようになるという。

 どのフレーズを有効にするかは、ユーザーが指定できるほか、Voice Matchでユーザーを認識したときのみに起動するようになっている。

 さらに同社では、Google アシスタントがより自然な会話を実現をできるよう研究を進めている。現在は「話し終えたわけではないが、考え込んで間をおいている」といった、普段の人間同士の会話のニュアンスも理解するほか、それを模倣し自己修正もできるようになるという。

 これにより、ユーザーが曲名を聞くときなどにつまずいた場合、Google アシスタントはユーザーが考え終わるまで待ち、最終的にユーザーが何を言ったのか正しく理解できるようになるとしており、2023年の初頭にリリースされる予定となっている。