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シャオミ新製品発表会「日本のスマートフォン市場を“再定義”したい」
2つのスマートフォンと2つのスマートウォッチ、ネットワークカメラを発表
2021年2月2日 19:12
シャオミは、2月2日に新商品発表会をオンラインで実施した。発表会では、それぞれ2万円以下のスマートフォン最新機種「Redmi 9T」と5G端末「Redmi Note 9T」や、スマートウォッチ「Mi Watch」などが発表された。
発表会には、同社東アジア担当ゼネラルマネージャーのスティーブン・ワン氏が登壇し、昨年の同社の状況や今年の製品方針などが示された。
世界3位のスマートフォンメーカー
発表会冒頭では、「苦しい社会情勢のなか、シャオミは世界3位のスマートフォンメーカーに、そしてRedmiとRedmi Noteシリーズが2020年の第3四半期販売台数のトップ10に3製品がランクインできた」(スティーブン・ワン氏)と、順調な業績であることを示した。
日本市場では、SIMフリー端末を中心に支持を集められており、今後も“ベストな端末をベストな値段で販売”していく。
2020年12月には、同社は日本市場に参入して1周年を迎えた。2021年からは、日本におけるビジネスの拡大や、製品ラインナップの拡充とともに「日本ユーザーのニーズに応える」が挙げられている。
また、「リーズナブルな価格帯の5Gスマートフォンを提供し続ける」ことを挙げたスティーブン・ワン氏は、「日本のスマートフォン市場を“再定義”したい」との考えを示した。そこで、この発表会ではまず“エントリーモデル”の機種を再定義するとした。
5Gスマホ「Redmi Note 9T」
ソフトバンクから独占販売される5G対応スマートフォン「Redmi Note 9T」は、「ミドルレンジの5Gスマートフォンを再定義した製品」(スティーブン・ワン氏)で、ソフトバンクの5Gスマートフォンでは最安値となる2万1600円(税込、以下同)で販売される。
詳細なスペックは同機発売記事に詳しい。ここでは、発表会でスティーブン・ワン氏が特にアピールした部分を紹介する。
4×4MIMO
「Redmi Note 9T」では、4×4MIMOをサポートする。スティーブン・ワン氏は、「ミドルレンジモデルの多くは2×2MIMO対応が多いが、オンライン会議や動画を視聴する際、通信スピードが遅くローディング時間が長くなる」とコメントし、4×4MIMO対応でスムーズな動画視聴などが実現できるとした。
また、「5G通信は速いが、手でアンテナ部分が隠れるとフルスピードを発揮できない」(スティーブン・ワン氏)ことから、同機では、4×4MIMOをサポートする4つの5Gアンテナを本体4隅に配置し、電波を最適に受信できる。
5000mAhのバッテリー
5G端末では、バッテリーの消費を心配する声が多い。「Redmi Note 9T」には、5000mAhの大容量バッテリーを搭載しており、1回の充電で2日以上5Gを楽しめる容量だという。
また、バッテリーセーバー機能など、電力効率を高めるテクノロジーを搭載している。
AIカメラ
「Redmi Note 9T」は、48MPのメインカメラと2MPのマクロカメラ、2MPの深度カメラの3眼構成。
また、写真の空をAIが認識し、編集できる「AIスカイスケイピング」機能や、映画のような撮影体験ができるVlogモードなどを搭載する。
Redmi 9T
SIMフリースマートフォン「Redmi 9T」は、キャッチコピー「Power Up with Redmi 9T!」のもと、デザインやカメラ機能などをパワーアップさせた製品。
カメラ機能では超広角レンズやタイムラプス機能の搭載、6000mAhの大容量バッテリーやバッテリー管理機能、18Wの急速充電機能などをパワーアップした。
また、使いやすさでは、約6.53インチの大画面とデュアルスピーカーを搭載するなどパワーアップしている。
スマートウォッチとネットワークカメラ
「シャオミの商品戦略は『スマートフォン×AIoT』」というスティーブン・ワン氏は、続いてスマートウォッチを紹介した。シャオミでは、スマートフォン事業と非スマートフォン事業は共生しており、互いに相乗効果が発揮される製品となっている。
スマートウォッチ「Mi Watch」と「Mi Watch Lite」
Xiaomi Bandシリーズは、これまでに20万以上のユーザーを獲得できており、今回満を持してスマートウォッチ「Mi Watch」を日本国内でリリースする。
スタイリッシュなデザインに仕上げたという「Mi Watch」は、約1.39インチの大型ディスプレイを搭載し、表面はGorilla Glassで覆われている。最大450ニットの明るいAMOLEDディスプレイで日中の野外でも見やすくなっている。
バンドは全6種類をそろえて、自分好みにカスタマイズできる。
バッテリーは最大16日連続で使用できる。
「Mi Watch」には117種類のエクササイズがプロファイルされており、買ってすぐにアクティビティを記録できる。また、健康管理機能では、「深呼吸を促す呼吸トレーニング」「血中酸素濃度測定機能」「心拍数測定機能」「ストレスレベル測定機能」「エネルギーレベル測定機能」「睡眠周期測定機能」を備える。
また、「GPS機能」「方位磁針(コンパス)機能」「気圧と標高計測機能」を備えており、登山やハイキングなどのアクティビティに活用できる。
日々の生活では、「音声アシスタント機能」を内蔵しているほか、メッセージアプリからの通知に含まれる絵文字も表示する。
価格は、1万2980円。
また、廉価版の「Mi Watch Lite」も発売する。約1.4インチのカラー画面を備え、11のワークアウトモードや「心拍数計測機能」、「睡眠周期測定機能」などを備える。価格は、7480円。