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11月9日の「LINE」障害、詳細が明らかに

 LINEは、11月9日午後に発生したコミュニケーションアプリ「LINE」の障害について、詳細を発表した。障害は9日14時32分~52分の約20分間に発生した。

3分間の通信障害が原因

 同社によれば、ネットワーク機器の保守作業で通信障害が発生。通信できない状態が数分続いた。計画的な保守作業だったが、迂回ルートに切り替えられない状態となった。

 通信障害を受けて、LINEのデータベースにも障害が発生した。

 発生から2分後の14時34分、不具合を検知し、対応がスタートし、14時35分には通信障害が解消された。

 障害が発生したデータベースは、14時49分に復旧した。

LINE関連サービスが使えない状態に

 障害により、国内外のLINEアプリユーザー全員において、LINEにログインして利用する機能、サービスのほぼ全て、およびアカウントの作成ができなくなった。

14時52分、メッセージ送受信などおおむね復旧

 わずか20分の障害だったが、Twitter上には、障害でLINEを利用できないユーザーからの投稿が相次いだ。

 復旧時刻とされる14時52分には、メッセージ送受信や、LINEの利用など、おおむね復旧した。

 ただし、パートナー向け機能であるLINE公式アカウント、開発者向けサイトの一部で障害が続いた。

 17時30分には公式アカウントと開発者向けサイトの緊急メンテナンスが実施され、21時57分に終了。22時8分、全面的に復旧した。

メッセージの消失はなし

 LINE広報によれば、メッセージ送受信において、遅延は発生したものの、消失はなかった。

 LINE公式アカウントでは、14時32分~21時半の間、「今すぐ配信」や、この日時の配信を指定していたメッセージ、あるいはこの時間中に別の日程で配信予約しようとしたメッセージについては「配信エラー」とした。これらの条件に合致するLINE公式アカウントで予定されていたメッセージは未配信となった。

 LINEでは、謝罪のメッセージとともに、今回の障害についての問い合わせフォームを用意し、引き続き問題が発生しているユーザーからの連絡を受け付けている。