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メルカリの売上金を譲渡できる「おくる・もらう」機能は「メッセージカード」で想いも贈る

 メルカリとメルペイは、決済サービス「メルペイ」においてメルペイ残高を送金できる「おくる・もらう」機能の提供を開始した。

メルカリ 中村奎太氏

手軽にアプリ上から送金

 「おくる・もらう」は、メルカリの売上金(メルペイ残高・有償ポイント)を家族や友人などに1円もしくは1ポイント単位から送ることができる機能。

 送り方は、メルカリのアプリのメルペイタブから「おくる・もらう」を選択。初回のみ同機能の利用に使用するプロフィールを設定する。「友だちにおくる」をタップし、金額や送金と一緒に添えるメッセージを入力した後、カードデザインを選ぶ。あとはLINEなど任意のメッセージングサービスでリンクを送りたい相手に送信できる。

 受け取る側は、受信したリンクへアクセスし「受け取る」とタップ。初回時のみ、送信時と同様に「おくる・もらう」機能で利用するプロフィールを設定する。

 送金の完了には、受け取り者が「友達確認依頼」を行った後に送金者が承認する必要があり、不正利用や誤送信を防ぐ。送金金額上限は有償ポイントで1回/1月5000円までメルペイ残高では1回/1日で10万円まで。回数や利用年齢に制限はない。

お金だけでなく想いを載せられる

 メルペイ「 おくる・もらう」開発リーダーの中村奎太氏によると、今回の新機能はユーザーからの声をフィードバックしたものだという。メルカリのユーザーアンケートでは、40%のユーザーが「メルカリの売上金を身近な人に送りたい」と回答しており、中でも送り先として最も多いのは「家族・親族」で65%。「友人・知人」は次いで28%だった。

 またユーザーからの利用したいシーンとしては、残業で遅くなる後輩への労いやなかなか現金を受け取ってくれない両親への仕送り的な用途が挙げられている。

 すでにLINE Payなどが先行してユーザー間の送金機能を実装しているが、中村氏によると差別化のポイントは「メッセージカード」にあるという。24種類のさまざまなデザインのカードが用意されており、そこに送金した金額と送金者が入力したメッセージが表示されるもの。

 「単に売上金を送るだけではなく、大切なものを売ったお金から生まれる感謝や労いなどの気持ちを載せられる」と中村氏は、今回の新機能への想いを語る。カードデザインは今後も時節やイベントに合わせて拡充を図っていくとしている。