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【今日は何の日?】ドコモのFOMA初の防水ケータイ「SO902iWP+」が発売された日
2020年6月30日 06:00
2006年6月30日は、NTTドコモの携帯電話「SO902iWP+」が発売された日です。
WPとは、ウォータープルーフの略語。そうです、SO902iWP+はドコモの3Gサービス「FOMA」の機種として、初めて防水性能を備えたモデルだったのです。
当時、本誌に掲載した開発者インタビューでは、「ユーザーののべ3人に1人が水による何らかの被害を経験している」というエピソードが紹介されています。ケータイを何かの拍子に水没させてしまい、故障してしまった経験は、少なくない人が味わったことがあるはず。
今や、日本の携帯電話では、当たり前のように搭載される防水性能。2006年時点では、他のキャリアから防水対応機種も登場していましたが「ドコモ初の防水ケータイが実は2006年だった」ということは、今となってはなんだか意外なようにも感じられます。
SO902iWP+は、人気の超小型ケータイ「premini(プレミニ)」シリーズの流れを汲むデザインが採用されていました。コンパクトでスタイリッシュ、それでいて、背面のバッテリーカバーは、大振りなネジ止めで防水性能を視覚面でもアピールする形。開発者インタビューを読み返すと、防水性能はケースを付け足すようなもの、と当時の機構設計の苦労が語られています。
その一方で、おサイフケータイにも対応。「ハイクオリティなデザインと機能を融合させた」という開発コンセプトが掲げられており、しっかりと防水性を伝えるデザインでありながら、決して特殊なモデルではなく、日常的に使える携帯電話として開発されていました。
ちなみにかつての防水ケータイでは、充電端子までカバーが付けられ、パッキンがあったことを思い出します。筆者の周囲では、充電した後、カバーをきっちり閉じるのを忘れてしまい、何かの拍子に水が入り込んで故障……なんてエピソードも耳にしました。今のスマートフォンでは、端子を露出したまま防水性能が実現されており、さまざまな場面で気兼ねなく使えるようになっています。
防水性能は、個人的にはおサイフケータイと並び、携帯電話には欠かせないスペックのひとつ。日本でこれから登場する機種で、ぜひ積極的に搭載してほしいところです。