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【今日は何の日?】ケータイ1つで電車に乗れる、モバイルSuica登場に向けた一歩の日

2020年4月10日、本誌「ケータイ Watch」は、創刊20周年を迎えることができました。20周年となる2020年度、本誌では、日々「これまでの20年」を振り返ってまいります。

16年前、JR東日本がフェリカネットワークスに資本参加

 2004年5月20日、JR東日本はフェリカネットワークスに資本参加した。フェリカネットワークスは、ソニーとNTTドコモによって設立された会社。非接触型IC「FeliCa」搭載の携帯電話の開発やそのサービスの運営などを行っている。

 当時のSuicaはICカード型のみの提供だった。今まできっぷを小銭で買ったりイオカードやパスネットを使用しなければ電車に乗れなかったのを、カードをかざすだけで電車に乗れることは画期的な出来事だった。Suicaを使用すれば、チャージしておけばきっぷの購入もせずに自動改札機にタッチするだけで通過できる。ちなみに、Suicaは「Super Urban Intelligent CArd」の略である。

 今回、フェリカネットワークスに資本参加した目的は、いわずもがな「モバイルSuica」の実現に向けてであった。便利なSuicaであるが、履歴は改札窓口や券売機で印字する必要があったり、定期券の購入も、みどりの窓口に申込書をもって並ばなければならない。モバイルSuicaでは、ケータイ1つでSuicaの機能はもちろん履歴の表示や定期券・新幹線特急券・グリーン券の購入・利用をすることができるようになった。

 また、従来現金やVIEWカードでのチャージしか選択肢がなかったが、これに加えてVIEWカード以外のクレジットカードや銀行口座からの引き落としでチャージできたり便利なSuicaがさらに便利になるようなサービスになった。

 他のJR各社もICカード型乗車券を展開していたが、ケータイ端末のみで乗車できるのは最近までモバイルSuicaのみであった。首都圏以外に住んでいても、モバイルSuicaユーザーだったという方は少なくないだろう(かくいう筆者もその一人である)。

交通系ICカードの全国相互利用が開始、モバイルSuicaの地位がますます高まる

全国共通ICカード

 時は流れ2011年5月20日、JR各社を中心とした全国の交通系ICカードが2013年春から相互利用できるようにすると発表。モバイルSuicaはSuicaと同様の扱いになり、先行で相互利用を実現していた関西や中京圏に加え、全国の交通機関でモバイルSuicaが利用できるようになった。

モバイルSuicaの進化はとどまるところを知らない

 モバイルSuicaはこのあとも、スマートフォン対応やiPhone対応など世界のスマホメーカーを巻き込んで成長している。現在では、交通機関はもちろん全国のほとんどのコンビニでキャッシュレス決済ができてしまう。財布もかばんも持ち歩かずに外出・旅行できる世界になった。

 キャッシュレス社会が叫ばれている昨今、16年前からケータイでキャッシュレスを実現していたモバイルSuicaをご紹介した。

 公共交通機関のチケットレスおよびキャッシュレスは、数十年前にすでに実現されていたところは非常に興味深かった。