ニュース

ドローンや8Kカメラで軽種馬の育成を効率化、KDDIら6者が実証試験

 KDDI、シャープ、国際電気通信基礎技術研究所、東京大学学院情報学環、北海道新冠郡新冠町、日高軽種馬共同育成公社は、5Gを活用した軽種馬育成支援の実証試験を行った。

 同試験は、軽種馬のトレーニングの様子や厩舎内での様子を5G技術を活用して遠隔から観察、見守りを行う実証試験。総務省の5G総合実証試験の一環として行われた。新冠町は種馬の代表的産地で、生産牧場から預けている仔馬の状況確認や遠隔地の馬主の出走前の仔馬の高精細な映像での確認などのニーズが高い。

 日高軽種馬共同育成公社に5Gネットワークを構築、ドローンに搭載した8Kカメラからの超高精細映像を通じて、軽種馬のトレーニングの様子などを鮮明に観察することに成功した。ドローンからの8K映像のリアルタイム伝送に成功したのは世界初。

試験の様子。KDDIのWebサイトより

 また、厩舎内に設置した8Kカメラなどから合成したマルチアングル映像を遠隔地へ伝送。厩舎に出向くことなく毛並みや筋肉、骨格などの育成状況の確認も可能となった。

 遠隔地からの診断や健康確認が可能になることで、軽種馬育成の効率化を実現できるほか、ドローンで撮影した馬の映像を活用することで、軽種馬への興味喚起や観光振興などが期待される。