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中国のシャオミが画面占有率180％、1億画素のコンセプトスマホ――定価30万円、12月末発売
2019年9月26日 08:57
中国スマートフォンメーカーのXiaomi（シャオミ、小技科技）は24日、フルスクリーンスマートテレビ、スマホ新商品「Mi 9 Pro 5G」、「Mi MIX Alpha」「MIU 11」を一気に発表した。
特に注目されたのは、定価1万9999元（約30万円）とXiaomi史上最も高価なスマホ「Mi MIX Alpha」と、5G通信対応のハイスペックモデル「Mi 9 Pro 5G」だ。
開発費76億円、先端技術詰め込む
Xiaomiの最新技術を詰め込んだコンセプトスマホでもあるMi MIX Alphaは、小ロット生産し、12月末に発売する。
Xiaomiの雷軍（レイ・ジュン）CEOは発表会で、開発に5億元（約76億円）を投じたと紹介し、「コンセプトスマホの使命は探索だ。お金を惜しむものではない。量産化も犠牲にして破壊的イノベーションとなる商品を生み出した」と誇った。
Mi MIX Alphaの最大の特徴は、ディスプレイが端末全体を覆っていることだ。前面、背面の大部分をディスプレイが占め、画面占有率は「180.6％」をうたっている。物理的なボタンは上部の電源ボタンのみで、側面には感圧計を備え、スイッチとして機能する。指紋リーダーやスピーカーも画面内の下部に搭載された。
カメラは1億800万画素（1万2032×9024ピクセル）で、センサーサイズは1/1.33インチに拡大。1億画素カメラのほかに、2000万画素センサーの超広角カメラと1200万画素センサーの望遠カメラも搭載する
ハイエンドモデル「Mi 9 Pro 5G」は初のマス向け5Gスマホ
コンセプトスマホの「Mi MIX Alpha」に対し、「Mi 9 Pro 5G」はXiaomiにとって初のマス向け5Gスマホだ。定価は現在中国で出ている5Gスマホの中では最も安い3699元（約5万6000円）。
水滴型ノッチや4800万画素のリアカメラなど、主要な要素とデザインはXiaomi 9を引き継いだ一方、チップとバッテリーの機能は向上した。
SoCはQualcommの最新商品「Snapdragon 855 Plus」を採用。バッテリー容量は4000mAhで。45Wの急速充電にも対応している。
雷軍CEOは、Mi 9 Pro 5Gの400mAhバッテリーと急速充電、冷却機能が、5Gの欠点である消費電力の高さを補うと紹介した。
Xiaoi 9 Proの発表で、ファーウェイ、OPPO、vivoに続き、中国スマホ4大陣営の5Gスマホが出そろった。ただし、2019年8月時点で、中国の5Gスマホ出荷台数は21万9000台、シェアは0.7%にとどまり、普及はこれからだ。