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iPhone新モデル、3キャリアの“実質価格”の違いをチェック
2019年9月13日 22:07
電気通信事業法の改正により、端末割引の上限が2万円までになる。その一方で、携帯電話各社では、携帯電話を購入しやすいプログラムを提供することになった。今回、「iPhone 11」シリーズで、大手携帯3社での“実質価格”を見比べてみたい。
取り上げる端末購入支援サービスは、NTTドコモの「スマホおかえしプログラム」、auの「アップグレードプログラムEX/DX」、ソフトバンクの「半額サポート+」で、一定期間経てば、割賦の残債が免除される。つまり実質価格は本来の値段から、免除される分を差し引いたもの。なおauの「アップグレードプログラムDX」は10月1日開始だが、回線契約の有無が大きな違いで、内容はほぼ同等となる。
価格はいずれも税込で、 上が一括価格、下が実質価格 。auとソフトバンクはプログラム料を支払うことで半額という特典になるため、実質価格にはプログラム料(390円×24回)を含む形とした。
iPhone 11
docomo | au | SoftBank | |
64GB | 85,536円 57,024円 | 88,992円 53,856円 | 89,280円 54,000円 |
128GB | 93,312円 62,208円 | 94,608円 56,664円 | 95,040円 56,880円 |
256GB | 104,976円 69,984円 | 107,424円 63,072円 | 108,000円 63,360円 |
iPhone 11 Pro
docomo | au | SoftBank | |
64GB | 124,416円 82,944円 | 124,992円 71,856円 | 127,200円 72,960円 |
256GB | 139,968円 93,312円 | 141,984円 80,352円 | 145,920円 82,320円 |
512GB | 163,296円 108,864円 | 167,472円 93,096円 | 172,320円 95,520円 |
iPhone 11 Pro Max
docomo | au | SoftBank | |
64GB | 136,080円 90,720円 | 137,808円 78,264円 | 142,560円 80,640円 |
256GB | 155,520円 103,680円 | 156,096円 87,408円 | 161,760円 90,240円 |
512GB | 178,848円 119,232円 | 181,584円 100,152円 | 187,680円 103,200円 |
実質価格を見ると、いずれの機種でもauが安い。ソフトバンクがauより数百円程度の差でわずかに高い形だ。では、それ以外の利用条件にどういった違いがあるだろうか。
共通する内容
使った機種を下取りに出すのは、各社同じだ。また購入時、SIMロックが施されているのも同じ。
回線契約が必要かどうか、次の機種購入が必要かどうか
誰でも利用できる、つまり回線契約に紐付かないのは、auの「アップグレードプログラムDX」(10月開始)とソフトバンクの「半額サポート+」だ。なお、両サービスは実質価格にするためには、25カ月目以降、指定機種を買う必要がある。
ドコモの「スマホおかえしプログラム」は、ドコモユーザーだけが利用できるサービスだ。ただ、実質価格という特典を得るには下取りに出すだけ。つまり次の機種を買うことは条件に含まれていない。
プログラム料の有無
実質価格に、auとソフトバンクはプログラム料を含む形としたが、ドコモはプログラム料は設定されていない。
金額の違いと適用条件の違いをどう見る?
今回は一括/総額での比較だったが、割賦で支払う場合、ドコモの「スマホおかえしプログラム」が36回払いとなるため、1回あたりの支払額は他社よりもドコモのほうが多くなる。また数千円の差ながら、実質価格の総額でもドコモがもっとも高い形だ。
一方で、「実質価格という特典を得るための条件」は、ドコモのほうが「下取りだけ」とシンプル。他社は「次の機種を買う」必要がある。
SIMフリー版もApple Storeで提供される中、価格や諸条件を踏まえて、納得できるキャリアを探してみたいところだ。