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しっかり眠れているか、どんな運動をすべきか教えてくれるフィットネスウォッチ「IGNITE」
2019年6月26日 20:55
フィットネスウォッチなどの分野で知られる、ポラール・エレクトロ・ジャパンは「IGNITE」を7月下旬に発売する。予定価格は2万7800円(税抜)。
昨年発売された、「VANTAGE」の後継で、「Sleep Plus」を強化し、正確な測定、計測データのユーザーへのフィードバック、毎日使ってもらえるデザインを重視したという。
従来の製品では、計測したステータスをどう活かすのかが明確ではなかったが、今回の「IGNITE」では、計測したステータスのユーザーへのフィードバックを重要視したという。
Sleep Plus Stages(スリープ・プラス・ステージズ)
従来モデルにもSleep Plusという機能が搭載されている。これは、ユーザーの体の動きや、睡眠時間などを計測して、どれだけ眠れたのか、どれだけよく眠れたのかを通知する機能だ。「IGNITE」に搭載されるSleep Plus Stagesは、体の動きに加えてレム睡眠に入っているかどうかや、眠りの深さ、睡眠中の呼吸数などが加えられた。
従来では、たとえばトイレに起きたなど、睡眠の中断を正確に記録していないこともあったが、Sleep Plus Stagesではより正確な睡眠状態を計測し、「sleep charge」という形で眠りの質がスコア化される。睡眠データを蓄積することで、眠りの質を高めることが可能という。
計測したステータスのフィードバック
睡眠に関する機能のみならず、ユーザーへのフィードバックも大きく進化した。従来のモデルでは、ウォッチに内蔵された各種センサーで心拍数などのデータを計測することはできても、「それをどう活かすのか」がユーザーに明確に示されておらず、課題のひとつだった。今回の「IGNITE」では、計測したデータをユーザーへフィードバックするための3つの機能を搭載した。
Nightly Recharge
NIghtly Rechargeは、睡眠と自律神経を分析し、身体やメンタルがどれだけ回復しているかの状態を表す。自律神経は、自分で意識することができない。「IGNITE」は、呼吸数、心拍数、心拍変動などを計測し自律神経の状態(交感神経系が有利なのか、副交感神経系が有利なのか)を計測してくれる。
Sleep Plus Stagesで計測した睡眠と、自律神経のスコアからNightly Rechargeを算出し、6段階で自分の身体とメンタルの回復ぶりを算出してくれる。
FITSPARK(フィットスパーク)
FITSPARKは、自分がどんなトレーニングをすべきかを提示してくれる機能だ。提案には、フィットネスレベル、トレーニング・ヒストリー、トレーニングのターゲットに加えて、前述のNightly Rechargeのステータスも考慮される。提示されるトレーニングは、ベストなものの他に、代替案として2~3個のトレーニングも表示される。
たとえば、平日に30分間のトレーニングを日常的に行っているとしたら、土日は1時間のトレーニングを提示したり、NIghtly Rechargeのスコアが低い場合は、軽めのトレーニングを提示したりと、融通が利く仕様だ。
軽量ボディに、バックライト液晶を搭載
本体のサイズは、直径43.3mm、厚さ8.45mm、重さは35g。1ボタンで、従来は反射型液晶だったが、バックライト液晶が採用された。バイブレーションでの通知機能を搭載し、30m防水機能をサポートする。
バッテリー持続時間は、通常使用時に最大5日間。トレーニング時で最大18時間となる。従来モデルと同じように、GPSを内蔵し、Polar Precision Prime光学センサー(心拍センサー)を備えている。
ホワイト、ブラック、イエローの3色でサイズはS/M/Lの3種類。イエローのみSサイズは用意されない。
睡眠は次の日の活力を生む
ゲストスピーカーとして登壇した杏林大学 医学部の古賀良彦名誉教授によると、「睡眠は心身の健康を保つための大切な役割があり、実は体の機能がアクティブに動いて心身を修復している」という。
また、古賀氏は休養、娯楽、休息をしっかり取り、自分を癒すことが、次の日の活力を生み出し、自らのパフォーマンスを向上させることにもなると語った。