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KDDI総研、運転手がいない「レベル4」自動運転の実験に協力

 KDDI総合研究所は、みちのりホールディングス、茨城交通が実施する「茨城県常陸太田市での中山間地域における道の駅等を拠点とした自動運転サービス実証実験」に協力する。

 同実験は、高齢化が進行する中山間地域における、自動運転による輸送サービスの実現に向けた検証を目的としている。内閣府 戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の一環として行われる。JR常陸太田駅から約25km離れた実証地域まで、4人乗りまたは6人乗りの車両が運行される。実施期間は6月23日~7月21日。

 今回の実証実験では、特定の場所・環境において運転手不在で走行できる「レベル4」の自動運転、つまり完全自動運転の一歩手前の段階にあたる高度自動運転を行う。道路に埋め込まれた電磁誘導線を目印に既定のルートを走行する「路車連携型」技術を採用する。

 自動運転車はヤマハ発動機が提供し、障害物や乗車希望者を検知する3D-LiDARセンサーはパイオニアの技術を採用。ジョルダンの車両予約システムや車両点検システムを組み合わせる。

 KDDI総合研究所は、運転手不在の自動運転車での輸送を行うために必要な監視システムを提供する。実験では、車内外の映像を茨城交通の運行監視センターに送信。トラブルが発生した際には、監視センターと利用者が音声によるコミュニケーションを取れるようにする。