ニュース

クアルコム、スマートオーディオ向けチップセット「QCS400」

 クアルコムは、ディスプレイ付きを含むスマートオーディオ製品を対象にしたチップセット「QCS400」シリーズを発表した。開発キット「Qualcomm Smart Audio Platform 400」も発表している。

「QCS400」シリーズ

 「QCS400」シリーズは高性能・低消費電力で、スマートオーディオ製品やIoT製品向けに提供されるSoC(System-on-chip)。AIエンジン、無線通信、オーディオとビジュアルディスプレイ機能が統合されている。

 例えばスマートスピーカーでは、騒々しい環境でも、従来より早くスマートな音声アシスタントの利用が可能になる。具体的には、AIによる自動音声認識、低消費電力駆動、ビームフォーミング・エコーキャンセルによる遠距離の複数キーワード認識、クラウド連携などの機能を活用できる。音声ウェイクアップのスタンバイ時間は、前世代と比較して最大25倍にも拡大したという。

 Wi-Fi、Bluetooth、Zigbeeをサポートし、スマートホームデバイスと連携が可能。最大32チャンネルのオーディオ処理が可能で、Dolby Atmos、DTS:Xをサポート。DDFAとaptXもサポートされ、メーカーは、これまでより音質にこだわった、長時間駆動が可能な製品を効率的に開発できるとしている。

開発キット「Qualcomm Smart Audio Platform 400」