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エコー画像を母子手帳アプリで確認、ドコモと富士通が連携

 NTTドコモと富士通は、ドコモの「母子健康手帳アプリ」と富士通の健康医療情報管理基盤を連携させ、胎児のエコー画像などをスマートフォンから確認できる「妊婦健診 結果参照サービス」を発表した。

 同サービスでは、医療機関が保有する健康診断結果やエコー画像などを、ドコモの母子健康手帳アプリを通じて妊産婦が自宅で見られるようにする。母子健康手帳アプリは2016年10月からNPO法人ひまわりの会と共同で提供しているもので、日々の記録に使えるほか、胎児・新生児の成長に合わせた情報を配信している。

 本人の同意の上で、各医療機関の電子カルテシステムと富士通の「Healthcare Personal service Platform」を連携。診療情報の一部を蓄積し、スマートフォンアプリから参照できる仕組みとなる。富士通以外の電子カルテシステムを導入している医療機関でも利用できる。

 Healthcare Personal service Platformはセンシティブな医療情報を扱うための情報管理基盤で、厚生労働省、総務省、経済産業省が定める医療情報の取扱に関するガイドラインに適合している。個人の同意に基づいたデータアクセスコントロールを前提として、今回の取り組みのように各種サービスと接続して情報を活用できる。

 「妊婦健診 結果参照サービス」は、4月1日から産科医療機関向けに富士通が販売する。月額費用は3万円(税別)から、初期費用は個別見積となる。受診者に費用の負担は発生しない。両社は、今後5年間で600カ所への導入を目指す。