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移動に困っている人をスマホで支援、DNPの「たすけっと」がトヨタのMaaSと連動

 DNPとミライロ、西日本新聞社は、街中の移動に困っている人と手助けしたい人をLINEを使ってマッチングするサービス「街なか手助けサポートプロジェクト『たすけっと』」の実証実験を2月1日から実施している。

 実施期間は3月31日まで。時間は10時~20時。実施場所は、西鉄福岡(天神)駅の改札外、天神地下街、天神エリアのバス停周辺、キャナルシティ博多など。

 同実験では、段差などの障害物によって移動が困難な高齢者、ベビーカー利用者、車いす利用者や、道案内を必要としている観光客などの「街なかでの移動やコミュニケーションに困っている人」を支援する。

 事前登録を済ませた「サポーター」と助けが必要な人を、コミュニケーションアプリ「LINE」とチャットボットを活用してマッチングする。これまでに、JR大阪駅や東京・新宿西口エリアで同様の実証実験が行われている。

 2月4日から新たに、従来のサービス内容に加えて、トヨタ自動車のMaaSアプリ「my route」との連携を開始した。

 my routeでは、電車、バス、タクシー、シェアサイクル、レンタカーといったさまざまな移動手段を組み合わせた経路検索ができる。また、タクシーの予約や決済、バスのフリー乗車券の購入、周辺の店舗情報の検索といった機能も統合されている。

 my route内で「たすけっと」のサービスエリアを表示、サポートを受けられる場所を示すことで、サービスを利用してもらう機会を増やし、有効性や課題を検証する。