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ソフトバンク、「スマートコーチ」をデフバスケットボール日本代表に提供

 日本デフバスケットボール協会(JDBA)とソフトバンクは、2019年6月27日からポーランドで開催される「第5回デフバスケットボール世界選手権」に向けて、日本代表チームの強化を図るため、「スマートコーチ」を活用したオンラインレッスンを2月から試験導入する。

 ソフトバンクが提供するスマートコーチは、スマートフォンやパソコンを使って、専門コーチによるオンラインレッスンを受けられるサービス。同サービスでは動画を使って指導者と選手がやり取りできるため、自宅での練習など、遠隔でも指導できることが特徴となっている。

 聴覚障害者によるバスケットボール「デフバスケットボール」の日本代表メンバーは全国各地のチームで活動しており、代表チームとしての継続的な指導が難しいことや、手話などによる適正なコミュニケーションができる指導者の不足が課題となっていた。これらを解決するコーチングシステムおよびコミュニケーションツールとして、スマートコーチを活用する。

 使用例としては、まず監督から選手へ課題動画を配信、これに対して選手は自身の競技中の動画を撮影して監督に見せることができ、動画への書き込みや手話動画などによって、動作の改善点などのフィードバックを受けられる。

 今回の取り組みにあたって、ソフトバンクはJDBAにスマートコーチを無償提供。パラスポーツ向けの提供は今回が初となる。両者はこの取り組みを通して、時間や場所、コミュニケーション手段の制約を超えた継続的なスポーツ指導を目指すとしている。