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メガネ型ウェアラブル端末「b.g.」企業向けに来春発売

 ビジョナリーホールディングス傘下のEnhanlaboは、メガネ型ウェアラブル端末「b.g.(ビージー)」を開発。2019年4月から企業向けに納品を開始する。

b.g.(ビージー)

 「b.g.」は、メガネの上からも着用できるオーバーグラス型のアイウェアデバイス。メガネチェーン店「メガネスーパー」を系列に持つ同社のアイケアに関する知識や技術を活かし、装用者の快適さや眼への負担の少なさに繋がる、見え方とかけ心地を重視した設計としている。

 表示の見やすさや眼への負担を考慮し、両目で見ることを前提とした高解像度のノンシースルーディスプレイを採用。重量負荷を分散するフレーム設計とあわせて、長時間の着用でも疲れにくい仕様とした。ディスプレイは上下左右に可動し、ユーザーの瞳の位置に応じた見え方の調整や、使用シーンに応じた作業を妨げない配置が可能となる。

 活用が見込まれる分野として、同社では医療や製造業などを挙げている。医療分野では、手術や診療に必要な情報を表示させてハンズフリーで確認できるデバイスの需要があり、製造業においては労働力不足や承継者不足を背景に需要が高まる生産性向上のためのシステムへの活用が期待される。この他にも、物流や教育などの他領域での導入を目指す。

 主な仕様としては、表示部には0.5インチ(1280×720ドット)の有機ELディスプレイを2枚搭載。約1mの距離に置かれた19インチディスプレイと同等の表示領域を仮想的に得られる。映像入力にはHDMI端子、給電にはUSB端子を採用する。IP65相当の防水防塵性能を備える予定。

 また、同社は2019年1月16日~18日に東京ビッグサイトで開催される「ウェアラブルEXPO」でb.g.の実機を展示する。b.g.を活用した技術の習得に関するデモンストレーションを予定しており、「折り紙の折り方」の映像を流しながら、その通りに手を動かせば作品が完成するという体験型展示が行われる。

 わずかな視線移動で熟練者の一人称視点の映像が確認でき、両手が自由な状態で熟練者の作業を真似することができるという、実際の利用シーンにおけるb.g.の利点が体感できる。