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スタイラス内蔵の「LG Q Stylus」、日本導入の理由
楽天モバイル以外での販売は検討中
2018年11月30日 20:49
LGエレクトロニクス・ジャパンは、楽天モバイルで予約受付が開始されているスタイラスペン内蔵のAndroidスマートフォン「LG Q Stylus」の日本への導入の意図について明かした。端末の詳細については別の記事で紹介している。
LG Q Stylusは、本体にスタイラスペンを内蔵し手書き入力に対応するスマートフォン。約6.2インチ、18:9の液晶ディスプレイを搭載し、解像度は2160×1080ドット。チップセットはSDM 450。メモリは3GBで、ストレージは32GB。背面には約1600万画素のカメラ、前面には約800画素のカメラを搭載する。防水、防塵に対応しMIL規格に準拠している。
「日本市場のニーズは世界で一番細分化されている」
同社の担当者は、LG Q Stylusを日本で導入する理由について「スマートフォンの差別化についてはスペックや価格などさまざまな要素がある。日本市場は世界で一番細分化されたニーズがある」と説明し、例としてコンビニに並ぶ缶コーヒーの数や、日本車の車種の多さを挙げた。さらに、「日本はここまで(細分化されたニーズに)対応しないと成功できない市場」と指摘した。
海外の例をもとにニーズを考察
現在、市場にあるスタイラスペン対応のスマートフォンは、ビジネス向けでの利用が多く、LG Q Stylusもそのニーズは含んでいるという。同社ではさらにニーズを細分化するために他国の事例を含めて考えたと説明。
LG Q Stylusのシリーズは、数年前から海外で展開されており、今回日本で販売される端末は4代目にあたる。初代モデルが米国のT-Mobileで取り扱われた際には数百万台販売され、現在ではすべてのキャリアで取り扱われているという。
また、韓国では“親孝行キャンペーン”としてシニア層へのプレゼントとして同シリーズを提案したと説明した。背景には、シニア層は自分の指が思ったように動かせない、また、年齢により体内の水分が少なくなり、タッチパネルの反応が悪いなどといったことがあるためと説明した。
ビジネス向けだけでなくアクティブシニア層へも
このような海外での事例から、スタイラスペンを使いたいユーザー層だけでなく、大画面を求めるユーザーや、アクティブシニア層をターゲットにしたいと語った。
また、楽天モバイルでのセット販売以外の販売については、他のMVNOや、端末単体での発売も含め検討中だと明かした。