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TSUTAYA、首都圏でモバイルバッテリーのシェアリングサービス

 首都圏TSUTAYAは、INFORICHと提携し、スマートフォン用のモバイルバッテリーのシェアリングサービスを東京都・神奈川県内の7店舗で開始した。11月末までに首都圏の58店舗に設置される予定。

ChargeSPOT Stand
貸し出されるモバイルバッテリー
TSUTAYA 赤坂店

 店頭に設置されたのはINFORICHが運用する「ChargeSPOT Stand」(以下、Stand)のデジタルサイネージ一体型の機材。iOS/Android用のアプリ「ChargeSPOT」を使って、Standに表示されているQRコードを読み取ることで、モバイルバッテリーをレンタルできる。

 レンタル料金は、最初の1時間が108円(税込、以下同)で、以降48時間以内はプラス108円となる。48時間以内に返却されなかった場合は買取として処理される。このため、利用にあたっては保証代金(デポジット)として2139円が課金される(返却後に返金)。支払いはクレジットカードかアプリ内課金を選択できる。

 貸し出されるモバイルバッテリーは、容量が5000mAhで、Lightning、microUSB、Type-Cの3つの端子を装備している。買取後に普通のモバイルバッテリーとして使用するための充電端子(microUSB)も備えている。

 レンタルしたモバイルバッテリーは、借りたTSUTAYA以外でもStandがある場所であればどこでも返却できる。現時点では都内を中心に約90カ所にStandが設置されており、INFORICHでは年内に全国5000カ所(うち首都圏が3000~4000カ所)への設置を目指すとしている。アプリ内では、Standごとに貸出可能なモバイルバッテリーの数と、返却可能なスロットの数が確認できる。

 ちなみに、同サービスは香港でもすでに500カ所で展開されており、日本で借りたモバイルバッテリーを香港で返却することも可能という。今後はタイやマレーシアでもサービスが提供される予定。

 Standのサイズは大・中・小の3種類で、それぞれ20個、10個、5個のモバイルバッテリー用スロットを装備している。ソフトバンクのLTEネットワークで遠隔制御できるようになっており、貸出状況をモニタリングすることで、在庫の調整を行う仕組み。

 設置場所と電源は設置店舗側の負担となるが、金銭のやり取りは発生せず、店舗ごとにデジタルサイネージとして活用できることから、設置店舗側にもメリットがあるとされている。

左右に10個ずつ貸出スロットを装備。利用にあたってはアプリを使うため、バッテリー切れを起こしたスマートフォン用に充電ケーブルも用意されている