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AR機能を強化した「iOS 12」提供開始、旧機種も高速化
2018年9月18日 12:35
アップルは、iOSの最新バージョン「iOS 12」の提供を開始した。iPhone 5s以降のiPhoneなどで利用できる。
iOS 12では、AR機能を強化。新たに提供されるAR向けプラットフォーム「ARKit 2」により、複数のユーザーが同じAR空間を共有してゲームなどを楽しめるほか、プリインストールされる「計測」アプリでは現実世界にある物の大きさをAR技術で測定できる。
ユーザーの顔の動きに合わせてキャラクターの表情を変えられる「アニ文字」には、新たにコアラ、トラ、ゴースト、ティラノサウルスの4種類のキャラクターを追加。さらに、顔のパーツを選んで自分だけのアバターを作成できる「ミー文字」が追加され、アニ文字と同様にメッセージやFaceTimeでのやり取りに利用できる。
動作速度の改善も図り、カメラアプリの起動で最大70%、キーボードの表示で最大50%高速化したとアピール。旧機種も含めてパフォーマンスを向上したとしている。
このほか、スマートフォンの利用時間を集計、グラフで表示する「スクリーンタイム」機能や音声アシスタント機能「Siri」のカスタムコマンドを作成できるショートカット機能の追加、アプリごとに通知をまとめられるといった通知機能の改良が行われている。また、Apple Booksや株価、ボイスメモなどの標準アプリの一部で、デザインが変更された。
なお、6月の発表時に案内されていた新機能「グループFaceTime」の提供は延期。配信開始時点では搭載せず、後日のアップデートで提供する。同機能では、最大32人でのFaceTime通話が可能となる。
iOS 12の対応機種は、iPhone 5s、iPhone 6/6 Plus、iPhone 6s/6s Plus、iPhone SE、iPhone 7/7 Plus、iPhone 8/8 Plus、iPhone X、iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR、iPad mini 2/3/4、iPad(第5世代、第6世代)、iPad Air、iPad Air 2、iPad Pro(9.7インチ/10.5インチ)、iPad Pro(12.9インチ 第1世代/第2世代)、iPod touch(第6世代)。