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ドコモ光の割引表記に不適切な内容、総務省が行政指導

 総務省は、NTTドコモの光回線サービス(FTTH)「ドコモ光」について、ドコモのWebサイト上での表記の一部に是正すべき点があるとして、行政指導を行った。既にドコモでは当該部分の表記を修正済だが、総務省ではあらためて原因の究明や、類似事例がないか調査などを求めている。

 今回、問題とされたのは、ドコモ光の割引を説明する部分。以前はドコモ光とオプション料金を合算したものから、セット割引が適用されるという表現だった。一方、総務省が進める電気通信市場検証会議で、携帯電話とFTTHのセット割を調査した際、ドコモ側は「携帯電話の料金から割り引きしている」と回答していた。つまり、ドコモWebサイト上ではFTTHの料金から割り引くような表現になっており、総務省は「携帯電話サービスを利用していなくとも割引が適用されるかのような内容」と指摘する。

問題となった表記(総務省の資料より引用)
現在の表記(ドコモWebサイトより引用)

 実際の提供条件と異なり、誤解を招く表現であり、ユーザーの考えに影響を与え「不当な競争を引き起こすおそれがあったものと言わざるを得ない」として、今回の行政指導に至った。