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銀座三越で“服シェア”、富士通がスマホアプリで実験

 富士通は、三越伊勢丹の従業員と顧客向けに、スマートフォンアプリを使った商品シェアリングサービスの実証実験を行う。従業員向けは6月18日より、顧客向けは8月1日より実施される。

 実験で使われるシステムでは、アパレルメーカーや百貨店が商品データを登録すると、スマートフォンアプリを使って、ユーザー同士で物を共有するかのように使えるシェアリングサービスを開始できるという。顧客にとっては馴染みのないアイテムを実店舗で試着できるというメリットもある。また、従業員がチャットを通じて顧客へコーディネートを提案することもできる。

 今回の実験では、銀座三越3Fで、同店で扱うブランドのレンタル用商品を有料で借りられるようにする。スマートフォンアプリで商品のQRコードを読み取り、気に入った商品を登録できるようになっており、登録した商品、あるいはアプリ内で検索した商品をレンタルできる。決済手続き後、店舗のスタッフ(スタイリスト)が、顧客のスマートフォンに表示されるQRコードを読み取ると、商品の貸し出しが記録され、商品を顧客に渡すという流れ。顧客は来店前に決済手続きまで済ませておくこともできる。

 富士通では、実験を通じて、小売業やアパレル業向けにQRコードを使うキャッシュレス決済の機能拡充や、定額制サービスでの提供を検討していく。