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東京タワーから月、そして宇宙へ――大平貴之氏×ドコモの本気なVRを体験

 1月27日~4月9日、D.N.ドリームパートナーズによるVRアトラクション「MEGASTAR JOURNEY(メガスター・ジャーニー)Powered by ABAL」(1人1800円)が開催される。一足早く、“宇宙”へ飛び出した記者の体験をお届けしよう。

スマホVRゴーグルにトラッキングマーカー

 一般にVRと聞けば、スマートフォンやパソコンを使ったヘッドマウントディスプレイで没入感のある映像を楽しむ、というイメージをもたれるかもしれない。

 一方、「MEGASTAR JOURNEY」は、VRアトラクションと銘打つだけあって、参加者は単に映像を目にするだけではなく、実際にVR空間を歩けることが大きな特徴だ。

会場入り口
開始前、ストーリーを紹介するテレビ番組風の映像

MEGASTAR JOURNEYのストーリー(公式サイトより)

2018年、開業60周年を迎えた東京タワー地下で、エレベーターらしき謎の乗り物が発見された。60年前、太平田博士という天才科学者が秘密裡に開発し、地中深くに隠されていたこの乗り物は「時空エレベーター」と呼ばれ、時空の歪みを作り出すことで宇宙空間への光速移動を実現する驚異的な発明である。発見された「時空エレベーター」は研究・解析のため、宇宙開発の第一人者トム・ジョーンズ氏にひきとられ、後日、トム氏自身の管制により、東京タワーでの再起動が行われることとなった。体験者たちは、時空エレベーターの制御用アンドロイド=時空エレベーターガール「エリカ」とともに、銀河系周遊の旅路につく。ガラス張りのエレベーターから見える景色は、東京タワー周辺の街から星空、宇宙空間へと移ろい、到着したのは月。月から見渡せる星の海や青く輝く地球を眺めながら散策を楽しむが、突如、警報音が鳴り響き……。
VRゴーグル
手足にもマーカー

 VRゴーグルは、サムスンのスマートフォンのGalaxyとVRゴーグル「Gear VR」をベースに、ABAL社のVR技術を組み合わせたもの。ABALでは、参加者のゴーグルや手足にトラッキングマーカーをつけておくことで、VR体験中のユーザーが室内を歩いても、それにあわせたVR映像を体験できるようにしてくれる。「MEGASTAR JOURNEY」では、VRゴーグルで目隠し状態にある参加者が、同じ時間に参加する他の人と一緒に、実際に手足を動かして時空エレベーターへの乗り降りを体験できる。

ストーリーの進行に従い、室内を移動する
(C)D.N.ドリームパートナーズ
(C)D.N.ドリームパートナーズ

 プラネタリウムクリエイターの大平貴之氏が協力するVR映像は、参加者を東京タワーから月、そして宇宙へと旅立たせる感覚を十分に味合わせてくれる仕上がり。会場を歩くという行為が加わることで、映像とあわせて、これまでにないVR体験に繋がっている。東京タワー周辺でお出かけの際には、一度試してみるといいかもしれない。