ニュース

ドコモ、スーパーフォーミュラでhitoeを使った実証実験

今回の実証実験で使用される耐火型のhitoe

 NTT、NTTドコモ、NTTデータは、国内最高峰のフォーミュラカーレース「全日本スーパーフォーミュラ選手権」に参戦するチーム「DANDELION RACING」と協力し、心拍測定ウェア「hitoe」を活用したレーシングドライバーの生体情報を計測する実証実験を行う。

 hitoeは、NTTと東レが共同開発した着るだけで生体情報の計測が可能になる機能繊維素材。今回の実証実験では、hitoeを着たレーシングドライバーの走行中の心電波形(ECG)や心拍、胸部の筋電(EMG)などの生体情報を計測する。車載センサーで計測される速度や加速度、エンジン回転数、ブレーキ圧などのデータや、車載カメラの映像とあわせて分析することで、極限状態で走行するドライバーの身体状態と走行状況の関係性を検証し、ドライバーのマネージメントやトレーニングメニューの検討などに活用していく。

DOCOMO TEAM DANDELION RACING 2017シーズンマシン

 こうした実証実験は、NTTデータが米国のインディーカーシリーズでも行っていたが、国内最高峰のスーパーフォーミュラでも行われることになった。NTTドコモは、DANDELION RACINGのタイトルスポンサーにもなっており、将来的にはLTEネットワークを活用することでレース中の生体情報をリアルタイムに把握できるようにすることも検討しているという。

 スーパーフォーミュラは、4月22日~23日にかけて鈴鹿サーキットで開幕する。今回の実証実験は、開幕戦に加え、7月8日~9日の第3戦(富士スピードウェイ)、8月19日~20日の第4戦(ツインリンクもてぎ)、10月21日~22日の第7戦(鈴鹿サーキット)で実施される予定。