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年頭所感2017:NTTドコモ吉澤社長

今年は5Gの先進的なサービスやIoT・AI等の取り組みをさらに加速

年頭にあたって

株式会社NTTドコモ
代表取締役社長
吉澤 和弘

NTTドコモ 代表取締役社長 吉澤和弘氏(2016年7月撮影)

 謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

 昨年の社長就任以降、「更なる価値」をお客さまや世の中へ提供し続けるために、「サービスの創造・進化」「+dの促進」「あらゆる基盤の強化」を3つの柱として、様々な取り組みを進めてまいりました。

 「dマーケット」等のコンテンツサービスやあんしん系サポート、「dカード」等の金融・決済サービス、法人ソリューションにおいて「サービスの創造・進化」を図るとともに、パートナー企業や各自治体の皆さまのアセットとドコモのネットワーク技術・AI・IoTなどのアセットを組み合わせ、新たな価値を協創する「+d」を促進し、「ドローンプロジェクト」や自動運転バスの実証実験等を通じてまちづくりや農業・林業の品質・生産性向上、社会的課題の解決に取り組んでまいりました。

 「あらゆる基盤の強化」として、ネットワークでは国内最速受信時最大375Mbpsを開始する等、エリアの「広さ」「速さ」「快適さ」をこれまで以上に実感いただけるようネットワークの高度化に取り組み、料金ではお客さまのご利用状況等に合わせた「シェアパック5」や「ウルトラパック」、「子育て応援プログラム」等の充実により、お客さま還元の強化に努めてまいりました。

 昨年は、熊本地震をはじめ自然災害が多い年でありました。被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。ドコモは、中ゾーン基地局による市町村役場の通信確保や各避難所へのマルチチャージャーや無料Wi-Fiの支援など、全力で復旧・支援活動に取り組みました。

 今年は、新たな成長に向け「次なるドコモ」を築く非常に重要な年であり、2020年、さらにその先を見据え、「Beyond2020」をコンセプトに掲げた「新たな中期目標」
を検討しております。3つの柱である「サービスの創造・進化」「+dの促進」「あらゆる基盤の強化」をさらに磨き上げ、お客さまや世の中へ「新しい価値」と「新しい感動」を提供し続ける会社に変えていきたいと考えております。

 特に今年は「5G時代」の到来を見据え、5Gの先進的なサービスやIoT・AI等の取り組みをさらに加速させていきます。今春に予定している「5Gトライアルサイト」での、お台場や東京スカイツリーを中心としたエリアにおけるARやVRなどのコンテンツ配信やスタジアムソリューションの提供等を実現することで、2020年に向けた5Gの先進的なサービスをいち早くお客さまに体験いただきたいと考えております。

 また、IoTやAI技術のさらなる高度化によってドローンや自動運転をはじめとする新たな取り組みにも引き続きチャレンジし、お客さまの生活をより豊かで楽しいものにすべく、様々なパートナー企業の皆さまと幅広く連携して、「サービスの創造・進化」「+dの促進」に取り組んでまいります。

 「あらゆる基盤の強化」では、引き続き料金サービスの充実に努めるとともに、ネットワークにおいては受信時最大682Mbpsの開始や、ドローン中継局及び船上基地局等の新たな防災に対する仕組みも積極的に取り入れ、ネットワークの快適性と信頼性の向上に努めてまいります。

 ドコモは25周年の記念の年となる本年も、ドコモをご愛顧・ご支援頂いた方々への「感謝」の気持ちをもってグループ一丸となり、「お客様サービスの向上」と「企業の持続的成長」の両立に取り組んでまいります。