【CEATEC JAPAN 2009】
太陽光やCCDカメラ、NetWalkerをアピールするシャープブース


 シャープブースでは、携帯電話関連の各種技術・デバイスが紹介されている。いずれも実用化されているものだが、先端的な技術を積極的に取り入れる同社の姿勢を端的に示す内容となっていた。

 CCDカメラ紹介コーナーでは、幕で覆って暗い空間を設け、CMOSカメラ搭載の携帯電話とCCDカメラ搭載の携帯電話を比較し、CCDカメラのほうがより明るく撮影できる様子が紹介されていた。デモに用いられていたのは1000万画素のCCDカメラを搭載した今夏モデル。NTTドコモのSH-06A、SH-07A、ソフトバンクモバイルの933SHで、いずれもハードウェアとしては同じカメラモジュールを搭載する。

 その隣では、笑顔フォーカスシャッターやチェイスフォーカスなども紹介。笑顔の人が登場する映像や、走る人の映像を流しながら携帯電話のカメラで撮影し、その効果を実感できる。

CMOS(左)とCCD(右)を比較笑顔フォーカスシャッターチェイスフォーカス

 

 メモリ液晶のコーナーでは、従来型メモリ液晶と、ソフトバンクの「mirumo 934SH」に搭載された新型メモリ液晶を並べて展示。一見すると違いがわからないが、担当者は「従来型は薄さ1.5mm程度だったが、「mirumo」に搭載されたものは薄さ0.5mm程度になっている」と説明していた。

 太陽光発電紹介のコーナーでも、携帯電話本体とモジュール、太陽光代わりの照明を用意し、その効果を紹介していた。モジュールはパソコンに接続され、充電時間や太陽光充電で得た電力による通話時間など表示し、どの程度使い物になるか、数値で示す形となっていた。

明暗の差が激しい場所を想定した撮影。補正機能をアピール太陽光発電コーナー太陽光発電の概要
太陽光発電モジュールパソコン側では発電による充電時間と、通話可能時間を表示mirumoに搭載されているメモリ液晶

 携帯電話とカーナビを連携させる「フォトリモ@ナビ」についても体験コーナーが用意されている。「フォトリモ@ナビ」は、携帯電話でドライブの目的を検索し、Bluetooth経由でカーナビへ転送するというもの。今回のデモでは、「フォトリモ@ナビ」対応の携帯向け地図サイト「iMapFan」からカーナビへデータを転送する、という一連の手順を実際に体験できる。

 このほか同社ブースでは、モバイル端末「NetWalker」のコーナーが設けられ、数多くの実機が並ぶ。インターネット利用やオフィス文書の参照など、NetWalkerの具体的な活用方法が紹介されていた。ユニークな展示としては、NetWalkerの背面パネルを宝石のような素材でデコレーションしたものが用意されていた。

 このほか、本体がデジタルフォトフレームになる「インテリアホン」も数多く展示されている。多くの来場者が足を止め、使い勝手などを担当者に尋ねる姿が見受けられた。

「フォトリモ@ナビ」のデモiMapFanが対応サイトとなるNetWalker
用途ごとに展示デコレーションされたNetWalker。あくまで参考展示で、発売されるものではないインテリアホン
電子辞書「Brain」シャープブースはLED照明を使用していた

 



(関口 聖)

2009/10/7/ 16:14