【CEATEC JAPAN 2009】
UQ、WiMAX搭載パソコンから組込機器まで幅広い展示


UQコミュニケーションズのブース

 UQコミュニケーションズのブースでは、WiMAXモジュールを搭載したノートパソコンからデータ通信端末、業務用のソリューションや採用事例まで幅広い内容の展示が行われている。

 同社のブースの一番目立つ場所には、WiMAX通信モジュールを搭載する各社のノートパソコンが一同に会しており、多くのメーカーに採用されている様子が確認できる。また、スピードテストによる高速な通信速度もアピールされている。

 今後の製品を紹介するコーナーでは、KDDIから発売される予定のCDMAとWiMAXに対応したデータ通信カードが展示されていたほか、発売が検討されているMID(Mobile Internet Device)として、工人舎の「PM1WX16SA」、Yukyungの「viliv S5」が参考出品されている。MIDについては、Elektrobit、Quanta、Aavaのコンセプトモデルもモックも展示されている。また、カーナビではクラリオン製のポータブルカーナビが参考展示されており、データ通信端末のUSB接続対応モデルや、WiMAX通信モジュール内蔵モデルの発売が検討されている。

WiMAX通信モジュールを搭載した各社のノートパソコンを展示東芝のdynabook SS RX2/T9JMAは128GBのSSDを搭載するハイスペックモデル
KDDIが発売予定のCDMA/WiMAX対応のデータ通信端末MIDにもWiMAX搭載モデルが登場する予定
こちらはMIDのコンセプトモッククラリオンのポータブルカーナビは、海外で発売済のモデルをベースに開発中。USB接続型と、内蔵モデルを検討している

 

 UQコミュニケーションズが販売しているモデルを含め、すでに発売されている製品は壁際のショーケースで紹介されており、データ通信端末や小型のルーターなどが展示されている。

 このケースの中では、バッテリー駆動の「WiFiゲートウェイ」として、ソフトアンドハード製の「EGG」(iWWR-1000J)が展示されている。WiMAXネットワークに接続しつつ無線LANのアクセスポイントにもなる、いわゆるモバイルルーターで、曲面で構成されたボディが特徴。5時間のバッテリー駆動が可能と案内されており、「多彩なカラーバリエーション」と多色展開もされる見込み。発売時期については担当者が「秋と聞いているので、間もなくではないか」と説明していた。

WiMAXデータ通信端末を紹介するショーケース写真のモバイルルーターはいずれも未発売
「EGG」(iWWR-1000J)はポケットに入れてコンパクトさをアピール「EGG」はカラーバリエーションも用意される見込み

 

 同社のブースではこのほか、業務用ソリューションも紹介している。2009年10月より運行が開始されたJR東日本の「成田エクスプレス」の新型車両、E259系にWiMAXアンテナが搭載されているとのことで、実際のアンテナが展示、WiMAX-WiFiレピータにより社内で無線を利用できる様子が紹介されている。このほか、高速道路の管制センターなどで利活用されるイメージや、業務用機器、デジタルサイネージでの活用なども紹介されており、幅広い分野で利用が始まっている様子をアピールしている。

成田エクスプレスの新型車両での採用例高速道路などでの活用イメージ
業務用機器ではLinuxへの対応も行うWiMAXによるライブ中継の様子を確認できるモニターも

 



(太田 亮三)

2009/10/7/ 12:49