【CEATEC JAPAN 2009】
KDDIのLTEデモ、HD動画の転送や遅延の少なさをアピール


 KDDIのブースでは、同社が2012年の12月に新たな通信方式として導入する予定の「LTE」に関するデモが行われている。

LTE紹介コーナーLTEの特徴

 

 同社は第3世代携帯電話ではCDMAを採用しているものの、次世代(3.9G)ではW-CDMAの発展系となるLTEの導入を予定している。ブースのデモではLTEの特徴のひとつである高速なデータ通信をアピールするため、ハイビジョンカメラで撮影した大容量の動画を送受信できる様子が紹介されている。

 また、伝送遅延、制御遅延が軽減されることも特徴としており、遅延の少なさが快適なプレイの条件となるネットワーク対戦ゲームをLTE経由で動かして、LTEの性能がアピールされている。実際のネットワーク対戦ではお互いの画面を同時に見ることはないが、会場ではネットワークを介して対戦する2つのモニターを同時に見ることができ、遅延の少なさを体感できる。

 LTE紹介コーナーでは遅延や転送速度の様子がリアルタイムに表示されており、10MHz幅のSIMO(Single Input Multiple Output)で上りの通信速度が6.3Mbpsと表示されていた。

HD動画の伝送デモ。下のモニターには送信前、上のモニターには受信した映像が表示されている。動いている電車(映像上は左側)の位置がほぼ同じになっている。こちらはネットワーク対戦中のレースゲーム。実際はそれぞれ違う家にあることになるが、同時に見ても体感できるほどの遅延は感じられない。会場では実際にゲームをプレイできる
LTEのデモのスペック

 



(太田 亮三)

2009/10/6/ 17:16