【CEATEC JAPAN 2012】
手のひら認証アプリ、音声合成アプリなど披露するKDDIブース


 KDDIブースでは、手のひらの掌紋を利用して認証するアプリを紹介していた。同アプリは10月2日よりGoogle Playからダウンロードできる。無料で利用できる。



 指紋センサーや静脈センサーは基本的に、センサーを端末に実装するか、専用の読み取り機を用意する必要がある。今回の掌紋認証はAndroidアプリとして提供されるもので、スマートフォンに搭載されているカメラを利用するため、新たなセンサーを搭載することなく利用できる。

 手のひらに一定間隔にある模様や色を認識して認証している。スクリーンロックの解除に利用できるほか、特定のアプリにロックをかけるといった利用が可能で、たとえばメール機能にロックをかけるといった利用が可能。

 640×480ドット以上の撮影が可能なカメラを搭載したAndroid端末で利用できる。フォトライト搭載カメラの方が高い精度で認証できる。

音声合成エンジン「N2」

 また、Androidアプリとして公開されている音声合成エンジン「N2」を利用した取り組みも紹介されていた。

 「N2」は“New日本語”を意味し、端末側だけで日本語音声の合成が可能なエンジンとなる。声色や話す速度などが細かく変更可能で、公開されたエンジンを使って青空文庫を読み上げるアプリなど、すでに一般開発者がアプリを提供している状況という。

 「N2」エンジンを広くソリューション展開していく上で、KDDIでは同社が展開する「KDDI ∞ Labo」において、「ぺらたま」というアプリを開発した。たまご型のキャラクターにいろいろな食べ物を食べさせていくと、言葉を覚えていき、やがて姿も変化していく育成アプリとなる。ブースではこのぺらたまのデモンストレーションなどが行われていた。


 




(津田 啓夢)

2012/10/2 19:02