佐川急便、FOMAスマートフォンベースのドライバー用新端末導入


 佐川急便は15日、セールスドライバーが集配業務で使用している現行端末を刷新した次世代携帯端末および決済プリンタを開発したと発表。次世代携帯端末のベース機は、NTTドコモより販売予定のバーコード付きスマートフォンで、2010年度から全国で導入していく。

次世代携帯端末。ベース機にはNTTドコモから販売予定のバーコード付きスマートフォンを採用Bluetoothを搭載したパナソニック製の決済プリンタ。決済機能とプリント機能を統合した。プリンタ部は2インチラインサーマルプリンタ

 佐川急便では、次世代携帯端末の開発にあたり、新たな中継システムをSGホールディングスグループの佐川コンピューター・システム株式会社に構築。これにより従来の基幹システムとの連携を図ると同時に、次世代携帯端末用の業務アプリケーションを容易かつ迅速にバージョンアップすることが可能となるという。

 佐川急便では現在、ドライバーは業務端末と携帯電話、携帯プリンタとe-コレクト決済端末の4台の端末を携行・操作しているが、これらの機能を次世代携帯電話と決済プリンタの2台に統合する。

 次世代携帯端末の通信機能は、最大7.2MbpsのFOMAハイスピードに対応したほか、Bluetoothおよび赤外線通信機能を搭載。決済とプリンタの機能を集約したパナソニック製の決済プリンタとも、Bluetoothでスムーズにペアリング可能だという。

 ディスプレイは約2.8インチのタッチパネルディスプレイを採用。200万画素のCMOSカメラを搭載し、従来からのNW-7バーコードに加え、QRコードの読み取りに対応した。

 Webおよびメールの機能では、集荷・配達メールの詳細確認、貨物追跡、メール便ラベル発行、マテリアル発注などが可能なほか、顧客とドライバー間での簡易メール送受信機能も搭載した。

 次世代端末は重量約180g、サイズは154×51×20mm(高×幅×厚)。連続待受時間は約500時間、連続通話時間は約460分。

(工藤 ひろえ)

2009/10/16 06:00