男性はPC、女性はケータイで~ネットショッピング利用調査


 モバイルマーケティングデータ(以下MMD)研究所は8日、「モバイルコマースに関する利用動向調査-第20回-」の調査結果を発表した。

 MMD研究所ではモバイルサイトの協力を得て、モバイルコマースに関する利用動向調査を継続的に実施しており、今回はその20回目にあたる。調査期間は9月25日~9月28日の4日間実施、2820人の有効回答を得た。

売れ筋は、男性は「CD・DVD」、女性は「衣料」がトップ

 8月にモバイルコマースを利用した回答者は全体の32.2%と3割強。

 これらモバイルコマースを利用した人に、8月に購入した商品をたずねたところ、男性では「CD・DVD(音楽)」が26.9%と最も多く、次いで「食品・飲料」24.0%、「健康食品(サプリ等)」17.1%という結果になった。女性では「衣料」が31.5%と最も多く、次いで「CD・DVD(音楽)」28.7%、「書籍・雑誌」23.6%となった。

 同じく8月にモバイルコマースを利用した人に、8月の1カ月に合計いくら購入したか、という質問では「10000円~19999円」が22.7%で最も多く、次いで「3000円~4999円」19.5%、「5000円~6999円」14.6%の順となった。全体のうち月に2万円以上購入するユーザーは16.0%と2割未満で、高額商品を購入するユーザーはまだ少数派であることがわかる。

8月にモバイルコマースを利用したユーザーに、「8月に合計いくら購入したか」と質問した結果。3万円以上は8%と1割に満たない

男性はパソコン派が多く、女性はケータイが多数派

 実店舗以外で商品を購入するときに利用する手段については、男性では「ネットショッピング(パソコン)」が42.8%と4割強を占め、次いで「ネットショッピング(携帯)」28.3%となった。一方、女性では「ネットショッピング(携帯)」が40.2%と約4割に上り、次いで「ネットショッピング(パソコン)」30.8%という結果に。男性はパソコンで、女性は携帯電話でネットショッピングを利用する傾向が見られた。

 また、8月のモバイルコマース利用者を対象に、どのような経路で商品を購入したかを調査したところ、「いつも利用しているショッピングサイトから利用した」が84.9%と8割を超えた。次いで「携帯電話のメールマガジンのリンク(広告)から」14.2%となっており、モバイルコマース利用者では、常用サイトのリピート率が高いことが伺える結果となった。

実店舗以外でもっとも購入で利用する手段をたずねた結果。男性はパソコン派、女性はケータイ派が多いことがわかる

(工藤 ひろえ)

2009/10/9 10:55