ケータイ Watch的“スマホ旅”

カバンに忍ばせておきたい小型ルーター

 先日、国内出張に出かけようとしたところ、宿泊するビジネスホテルの部屋が有線LANのみの対応ということが判明。最近、筆者は有線LANポートの無いWindowsタブレットを使用しているのだが、この場合、スマートフォンでテザリングする以外にPCで作業する手段が無い。

エレコムのホテル用ルーター「WRH-S583WH」(左)

 ということで、エレコムのホテル用ルーター「WRH-S583WH」を導入することにした。WRH-S583シリーズは、IEEE802.11a/b/g/n/acに対応した小型のポータブルルーター。大きさは約36×52×16mmでマッチ箱大、重さも約26gと軽量。物理的なインターフェイスは、有線LANポートと給電用のUSBコネクターの2つのみという極めてシンプルな構造だ。

 スマートフォンでの利用については、「QR link」というアプリがApp Store、Google Playでそれぞれ無償配布されており、パッケージに同封されているQRコードを読み取ることで、面倒な無線LAN接続の設定を簡単に済ませられるようになっている。

インターフェイスは有線LANポートと給電用のUSBコネクターの2つのみ
「QR link」というスマホアプリを使えば、初期設定も簡単

 国内出張の際に実際に使ってみたが、使い方はいたってシンプルなので迷うところはほとんど無い。快適な無線LAN環境をいとも簡単に構築できた。

 ただ、有線LANケーブルの場所とコンセントの場所が必ずしもすぐそばにあるとは限らないという点には注意する必要があるだろう。幸い今回宿泊したホテルではぎりぎり備え付けの有線LANケーブルが電源周辺まで届いたが、離れている場合は相応の長さの電源延長ケーブル、USB延長ケーブル、LANケーブルのいずれかで距離を補う必要が出てくる。

上3件が5GHz設定、下3件が2.4GHz設定でAQUOS PHONE SERIE SHL22を使って計測した速度
コンセントと有線LANポートが離れた位置にあったが、ぎりぎり届いた

 筆者のこれまでの経験上、部屋の中で無線LANが使えるというホテルでも、入り口のドア付近なら確かに電波をつかむけど、ベッドサイドに来ると切れてしまう、ということが何度もあった。そんな時でも部屋に有線LANポートがあれば大丈夫、という安心感は大きいのだ。

【お詫びと訂正】
 初出時、海外での使用について触れる文章がございましたが、本製品は日本国内での使用に限定されております。お詫びして訂正いたします。

湯野 康隆