ケーブルを巻き取ってコンパクトに持ち歩ける3個口搭載のモバイルタップ

　ヤザワの「WH2M30037WH」は、携帯して持ち歩ける3個口の電源タップだ。本体の側面にケーブルを巻きつけることで、コンパクトに収納できることが大きな特徴だ。

製品本体。コンセントを表に2個口、裏に1個口の計3個口を搭載する

プラグ。スイング仕様ではないが、トラッキング防止の黒いキャップが巻かれている

プラグは本体と完全に一体化した状態で収納できる

　ボディに電源ケーブルを巻き付けて収納するこの形状、どこかで見たことがあるという人も多いだろう。本製品は表側に2個、裏側に1個のコンセント口を搭載しているが、これらにUSBポートを追加した縦長のモデルは、複数メーカーが取り扱う人気製品だ。これに対して本製品は、USBポートを敢えて省いていることが特徴だ。

複数メーカーから発売されているUSBポート付きのモデル（右）とよく似ているが、並べるとサイズも含めまったく違うことが分かる

　USBポートはあったほうが便利に思えるが、急速充電をしたいのであれば、どのみち最大出力に合ったUSB PD充電器を追加しなくてはならない。本製品はこうしたことから一般的なUSBポートを敢えて省き、そのぶんボディのコンパクト化を図っているというわけだ。

　そのボディサイズは実測で縦68mm、横72mmとコンパクトなので、ポケットに入れて持ち歩くのも容易で、出張はもちろん、社内で会議室に移動しての作業などでも活躍してくれる。3個口という、個人利用には少なすぎず多すぎない数なのもちょうどよい。ケーブル長は37cmで、ほかのタップに挿して延長・分岐させるには十分な長さだ。

ケーブルを伸ばした状態。ケーブル長は37cm

表裏の3個口すべてに電源ケーブルを接続した状態。コンパクトながら機動性は高い

　100円ショップのワッツで販売されているこの製品、実売価格も770円とリーズナブルで、またプラグもスイング式でこそないものの、トラッキング防止のキャップを搭載するなど気が利いている。販路の関係でネットではあまり見かけないが、モバイルを中心とした多くのユーザにお勧めしたい製品だ。

パッケージ。今回は100円ショップのワッツで購入した。メーカーサイトで「WH2M30037WH」という型番を検索してもヒットしないので、ワッツ専売かもしれない