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G-SHOCK 40周年を迎えて発売されたG-SHOCK 40th Clear Remixを手に入れた

カシオ40周年記念モデルG-SHOCK 40th Clear Remixを手に入れた

 1983年4月に初代G-SHOCK「DW-5000C」モデルが発売されて今年で丁度40周年。一昨年の2021年10月で累計出荷台数は何と世界で1億3000万台を超えたらしい。

 単純計算なら毎年350万台近くが出荷されている計算だが実際に販売数が伸び出したのは発売10年以降だったので実際は年間数百万台近くが出荷されてきたのだろう。

 初代のG-SHOCKであるDW-5000Cは当時の価格で1万1400円。だいたい大卒初任給の10分の1ぐらいだったのである程度はリーズナブルだったかもしれない。当然、筆者も発売日にゲットした記憶はあるが今は何時ごろ何処にやってしまったのかあ覚えていない。

 今持っていればお宝なのに残念だ。しかし発表の翌年に放映されたアイスホッケー選手がスティックでG-SHOCKをゴールに叩き込む強烈なTVCFは今も記憶に残っている。

 そんなG-SHOCKが今年は40周年を迎え従来の20周年や30周年、40周年モデル等の様に限定仕様の40周年モデルが発売された。筆者はG-SHOCKに限らずチープだがグッドな感性の腕時計に惹かれることが多い。一目見ただけで気に入ったCASIOやSwatch等の腕時計を衝動買いして楽しんでいる。

CASIOやSwatch等のCheep but Goodiesな腕時計が大好きだ

 ただ子供の頃から見慣れている時計はずっとアナログ表示だったので今回のG-SHOCK 40周年モデルも最初からアナログ系の2モデルのどれかにしようと決めていた。

 本来なら初代G-SHOCKのDW-5000Cの系譜であるDW-5040RXを選ぶのが流儀だ。G-SHOCKの正当派ユーザならステンレスと樹脂の異なる2つの素材でバンドを構成したこだわりのDWE-5640RXを選択するはずだ。

 しかし昭和なアナログ表示大好き親父が最後の最後まで悩んで選んだモデルはGA-110系デザインのG-SHOCKらしい少し厳つい大振りなGA-114RXではなく小振りで新しいG-SHOCKの匂いのするエレガントなGA-2100系デザイン系のGA-2140RXモデルだった。

 発売日の翌日、40周年専用パッケージに入ってA-2140RXモデルが届いた。G-SHOCKの『G』の形をあしらった紙の玉子ケースの様なパッケージはなかなかの秀作で捨てがたいイメージだった。こうして使うことのないパッケージがどんどん増えて行く。

G-SHOCK 40th Clear Remixモデルは毎回ユニークなパッケージも楽しみだ

 実は筆者はGA-2100のコンパクトサイズが発売時より気に入っており今回の40周年モデルが登場する前に赤文字盤に赤ベゼル+赤ベルトのGA-2100と黒文字盤に白ベゼル+白ベルトのGA-2100の2台を日常用として既に購入して愛用していた。

G-SHOCK 40th Clear Remixモデル登場より前からGA-2100はお気に入りモデルだった

 GA-2100の楽しいのはベゼルがホールドしている”カーボンコアガード”アセンブリー部分だけを取り外して別カラーのベゼルと交換したり多くのサードパーティが独自で販売しているユニークなデザインのベゼルやベルトに着せ替え遊びが出来ることだ。

 筆者は現在、最初に手に入れた赤文字盤のGA-2100のカーボンコアガードアセンブリー部分をサードパーティ製のステンレスベゼルとベルトに交換して愛用している。今回のトランスルーセント系の40周年記念モデルのGA-2140RXも着せ替え遊びのコア部分がもう一つ増えた感覚だ。

カーボンコアガードアセンブリ部分は簡単に取り外して着せ替えのコアとして楽しめる。材質上、カラーがブラックなのが強そうだがトランスルーセントモデルの場合意見が分かれそうだ

 今回の40周年クリアリミックスモデルも初夏に買った2台目のGA-2100のホワイトモデルと同じく極めて夏向きのカラー&デザインだ。プロダクトのタイトルは”クリアリミックス”だが見た目はそれ程クリアな感じはしない。ちょっとスモークのかかったような”すりガラス”イメージがかえって40周年モデルの登場感を加速している感じがする。

 基本的な文字盤イメージやベゼルの外観、操作系ボタン等の配置はオリジナルモデルのGA-2100と全く同様。オリジナルモデルと比較して40周年モデルの差異は文字盤がクリアでそれを通して内部の背景メカの一部がぼんやりと透けて見えることだ。

常モデルのGA-2100とG-SHOCK 40th Clear RemixモデルのGA-2140RXモデルとの差はトランスルーセントであることを除けばロゴやアイコンの追加だけだ

 メカ部分は白を採用し、その上に日と秒を表示する部分のフレームプレート、一週間のカレンダー表示のSu M T W T F S 各曜日が白文字、背景の半円形のプレートが黒と全体に白と黒とクリアのコンビネーションだ。この3色の組み合わせが夏向きの上品な和菓子やケーキの様なイメージでもある。

 40周年記念モデルとGA-2100を並べて正面から見ると差異は明らかだ。40周年モデルには12時位置にある大きなサイズのG-SHOCKの文字の下のブランドロゴが”CASIOの”代わりに”SINCE1983”と入っている。また3時位置の内側にある20m防水(WR 20BAR)表示の下に40周年を現す★が4個並んでいる。出しゃばらない特徴づけがグッドだ。

 一方バックパネルは40周年記念モデルとしてのイメージを打ち出す意味で中央には大きな40という文字と50周年を目指す意思表示の様な矢印の真ん中にG-SHOCKのロゴが配置されている。これはきっと腕時計のアニバーサリーモデルでは絶対に外せないお約束事なのだ。

バックパネルはG-SHOCK 40th Clear Remixのカスタム仕様

 そしてバンドは樹脂製ではあるが遊革(ベルトループ)は金属製で表面には40周年モデルを示す”★★★★とSINCE 1983”を現すラベルが貼り付けられている。遊革そのものはシルバーカラーなのだがラベルはややゴールドっぽいイメージでちょっとミスマッチな感じだ。

遊革(ベルトループ)には40周年のイメージをパネルで貼り付けただけ

 樹脂製バンドは普通のDA-2100系と同様の”イージーレバー”タイプによるバンドの取り付け・取り外しの容易なタイプが採用されている。なのでGA-2100同士ならバンドの交換着せ替えも簡単だ。

イージーレバーでバネ棒外し不要でベルト交換が可能なのでこれも着せ替えの楽しみを加速してくれる

 今回のクリアカラー40周年モデル”GA-2140RX”で少し残念だったのは基本的に素材の関係かカーボンコアガードそのものは全てブラックなのでベゼルやバンドがクリアカラーのベゼルを通して上面や側面からカーボンコアガードが透けて見えてしまうことだ。

カーボーンコアガードはお約束のブラックカラーなのでトランスルーセント仕様の場合にはG-SHOCK愛の深さできっと意見が分かれそうだ

 ただモノは考えようだ。普段は見ることのできないタフな機能を優先して開発されたカーボンコアガードのプロフェッショナルなブラックカラーをクリアなベゼルを通して常時見ることが出来るというのもなかなか楽しいと思えるようになってきた。G-SHOCK愛が見え方も感じ方も左右するのかもしれない。やはり40周年モデルは特別だ。

最近は何度目かのMY Boomになっている”トランスルーセント”

 昨今の筆者のお気に入りは人生何度目かのトランスルーセントだ。夏用の扁平な水筒からUSB ACアダプタ、そしてG-SHOCK 40th Clear Remix。先日、東京ドームシティで開催中の”スケスケ展”で見たアクリル殻に入ったヤドカリもやけに気に入ってしまった。何年かに1度は必ず登場するトランスルーセントブームだがG-SHOCKは特別だ。

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G-SHOCK 40th Clear Remix GA-2140RX-7AJR2万1450円ヨドバシ・ドット・コム