本日の一品

わずか4990円のスマートバンド「Redmi Smart Band 2」は、初めての1本に最適な印象

 2月7日に発売されたシャオミのスマートバンド「Redmi Smart Band 2」を使ってみました。

 シャオミは「Xiaomi Smart Band(以前の名称は、Mi スマートバンド)」シリーズが高コスパで人気。最新モデルの「Xiaomi Smart Band 7」も6990円と格安です。されど、「Redmi Smart Band 2」は、さらに安い4990円で買えちゃいます。5000円を切るスマートバンドでどこまでできるのか? 2週間ほど使ってみました。

同梱品は充電用のケーブルとユーザーマニュアルのみ

 「Redmi Smart Band 2」は、スマートバンドとしては大きい1.47インチのディスプレイを搭載しています。パッと見は “小さめのスマートウォッチ” という印象。と言っても、スマートウォッチとスマートバンドに明確に定義される違いはないはず。筆者は “アプリを追加して機能を拡張できるのがスマートウォッチ” で、 “ほとんどのスマートウォッチは通話ができて、GPSを搭載している” と認識しています。つまり、Redmi Smart Band 2にはアプリを追加できず、スマホの着信は通知されるものの通話はできず、GPSも入っていません。

スマートバンドとしては大画面

 大きめのディスプレイはTFT液晶。「Xiaomi Smart Band 7」もそうですが、有機ELを採用する機種が多いので、「Redmi Smart Band 2」の画面は若干暗く感じることがありました。明るさを最大にしたら、屋外でも見やすいクッキリとした画質で表示されるのですが、明るさが自動で調整される機能はなく、その都度の手動での調整は面倒に思えました。

晴れた日には小さい文字が見えにくく感じることもあった
明るさは手動で調整。画面を上向きにすると自動で画面オンになり、自動で画面オフになる時間は設定できる

 バンドはポリウレタン製。バンドに開いた穴に留め具をカチッとはめて固定します。カジュアルでフィット感は上々。バンドを付けた状態で27g(筆者の計測値)と軽いので、腕に巻いたまま寝ても違和感はありませんでした。

バンドは固定しやすく、フィット感も悪くなかった

 ペアリングや各種設定には「Mi Fitness」アプリを使います。筆者は「iPhone 14 Pro」とペアリングさせて使いましたが、すでに「Mi Fitness」アプリを使っている人は、これまでに記録されたデータを引き継ぎ、シャオミの複数のデバイスを使っている場合は、アプリで簡単に接続を切り替えることができます。

「Mi Fitness」アプリを用いてペアリング

 ワークアウトのモードは30種類以上(筆者のカウントでは31種類)。例えば、「Xiaomi Smart Band 7」には110種類以上のモードがプリセットされているので、少なく思うかもしれません。ですが、日常的に行う運動は限られるはずなので、不足を感じることはまずないでしょう。筆者は屋外でのウォーキングやスポーツジムでランニング(トレッドミル)を行う際に使ってみました。

ワークアウトのメニューは必要十分以上。5ATMの防水性能を備えているが「水泳」は計測できないようだ
操作性がシンプルで、初めての人でもスムーズに使いこなせるはず

 操作性や使用感は、一般的なスマートウォッチやスマートバンドと同様。ただし、運動の開始を検知して、ワークアウトモードの起動に導く機能はありませんでした。また、ウォーキング中に足を止めると自動で計測が一時停止になったりする機能も搭載されていません。そのため「終了」をタップし忘れて、ずっと計測が続いてしまったこともありました。

 先述の通り、GPSは搭載していませんが、スマホを持っていて「Mi Fitness」アプリが起動させていたら、スマホで位置情報を取得し、「Redmi Smart Band 2」の計測データと同期されます。

左がウォーキングの計測データの例。位置情報はiPhoneで取得したデータが同期される。右はトレッドミルの計測データの例

 健康の指標は、心拍数、血中酸素レベル、睡眠、ストレス値をチェックできます。このうち、心拍数は自動でモニタリングする設定ができ、睡眠も腕に巻いて寝るだけで計測されます。ただし、血中酸素レベルとストレス値は手動でしか測定できません。血中酸素レベルは30~40秒ほどじっとしていれば計測できますが、計測値にやや幅があったので、あくまでも目安と捉えたほうがいいでしょう。

心拍数は自動モニタリングを設定可能
睡眠の計測データの画面例。アドバイスも表示される

 スマホの通知は必要なものだけをオンにできます。メールがやLINEが届くと、ウォッチの画面でわかり、表示できる文字数に制限はあるものの、メッセージも読めます。ただし、返信することはできません。

アプリの通知は自由に設定できる

 ほかに、天気、アラーム、タイマー、スマホで再生している音楽をコントロールしたり、カメラのリモートシャッターとして使えたりする機能も備えています。スマホが見当たらないときに、スマートバンドからの操作で音を鳴らして探すことも可能。

 バッテリーは210mAhで、シャオミによると標準的な使用時間は14日間とのこと。筆者が電話・メール・LINEのオンにして、心拍数の連続モニタリングを「自動」に設定し、毎日1時間程度のウォーキング、週に3日ほど睡眠もモニタリングした結果、1週間で60%ほどの電池を消耗していました。なので、かなりヘヴィーに使う人でも充電は1週間に1回程度で済みそうです。

 「Redmi Smart Band 2」は「スマートウォッチを試してみたい」というビギナーには十分な機能が揃っている印象。4990円という安さなので、まず、これを使ってみてから、必要な画面サイズや機能を見極めて、2台目でグレードアップするのもいいでしょう。

 筆者は、「Xiaomi Smart Band 7」も、その上位モデルの「Xiaomi Smart Band 7 Pro」(1万4800円)も使ったことがありますが、スリムなデザインを好むのなら「Xiaomi Smart Band 7」がおすすめ。画面サイズが近い「Xiaomi Smart Band 7 Pro」が、「Redmi Smart Band 2」の上位モデルと言えます。「Xiaomi Smart Band 7 Pro」は有機ELディスプレイでGPSも内蔵しています。画面の見やすさに加えて、機能も重視するなら「Xiaomi Smart Band 7 Pro」も選択肢に加えることをおすすめします。

製品名発売元実売価格
Redmi Smart Band 2シャオミ ジャパン4990円