本日の一品

microSD持ちのスリムな玉手箱「Multi Function Smart Stick Reader」をゲットした

モバイルガジェットマニアがピクピクしそうなMulti Function スマートスティックリーダーを手に入れた

 以前から秋葉原裏通りのショップで見てチョットは気にはなっていたが……わざわざ買う程のことは無いと考えていた製品が時々ガジェットを買ってるジャストマイショップからのDMで販売してると知ってついつい手に入れてしまった。

 パッケージ上の商品名は「Multi Function スマートスティックリーダー」……ジャストマイショップからのDM上の商品名は「budi 11way多機能スマートスティックリーダー」だった。後半半分は同じだが、前半の商品名が大きく違う。”budi 11way”という表現に大きな意味があるのかもしれない。

まさに「モバイル十徳ナイフ」の世界だ

 ネットでググってみると、budiは昔流行った小型ステーショナリーをいくつか組み合わせてキッティングしたパッケージのようなイメージでパソコンライフやスマホライフに必要な変換コネクタやケーブル、メモリーカード、SIM、時にはQiのアダプターやスマホスタンドなどを組み込んだ十徳ナイフ系ガジェットの中華企業版だ。

 今回、筆者が手に入れたのは、そんないくつかのモデルの中の11種類の使い方の出来るスリムなスティック型の商品だ。ちょうど外観カラーも赤がラインナップにあったので企業カラーが赤のジャストマイショップが扱ったのだろう。

高さ132mm×幅29mm×奥行16mmで重さは70gとスリムで軽量なモバイルガジェットだ

 赤は嫌いな色じゃないので、適当に買っていたら知らない間にネジ回しキットやUSB3.2 Gen2 SATA III対応USB変換アダプタや1TBのSSDと一緒に今回ご紹介しているMulti Function スマートスティックリーダーなどが揃ってしまった。

ジャストマイショップからのDMに惑わされていろいろ買ってしまった

 Multi Function スマートスティックリーダーはアルミ合金製で表面はメタリックなアルマイト加工。錆やキズが付きにくいのでモバイル環境での利用も安心だ。外観サイズは高さ132mm×幅29mm×奥行16mmで重さは70g。6.7インチクラスのスマホと比べて少し短いコンパクトさだ。

昨今の6インチ超クラスのスマホと一緒に持っても違和感ゼロ

 超スリムな迫り出し式ペンケースのような本体に用意されているものは、2枚のnanoSIMカードの保管スロット、表裏に6枚のmicroSDカード保管スロット、1本のUSB Type-C⇔Type-Cショートケーブル、3種類のプラグ変換アダプタ(Type-C⇔Lightning、Type-C⇔microUSB、Type-C⇔Type-A)だ。

 Multi Function スマートスティックリーダーは上記の装備であるケーブルとアダプターを組み合わせてUSB Type-C⇔USB Type-C接続、USB Type-C⇔microUSB接続、USB Type-C⇔Lightning接続、USB Type-A⇔USB Type-C接続、USB Type-A⇔microUSB接続、USB Type-A⇔Lightning接続の6種類のショートケーブルに機能変化する。

引き出すと上面と下面にnanoSIMやmicroSD、アダプタ類がギッシリ
側面にはType-C⇔Type-CのショートケーブルがU字型に張り付いている。アダプタ類を取り出すとSIMピンが見える

 そして本体のmicroSDカードリーダーをケーブルとの組み合わせでパソコンやスマートフォンなどさまざまなホスト機器に接続することが出来る機能。6種類のケーブル、nanoSIMカード、microSDカードの2種類の保管スロット機能、前述したSIMピン保管機能、そしてスマホスタンド機能を加えて全部で11種類の機能を提供してくれる。

 スマホスタンド機能はmicroSDカードやケーブル、アダプタなどが収容されているのとは反対側のスリットに爪を引っ掛けて引き出すことでスマホスタンドとして使用できるようになる。

反対側を爪先で引き出すとスマホスタンドになる

 筆者の持っているスマホの中では背面が極端に丸く厚みのあるBALMUDA Phoneは傾いて設置出来ず直立してしまったがほかの一般的な形状のスマホは縦置きでも横置きでも全く問題なくスマホスタンド機能を使うことが出来た。

底面に独特のアールのあるBALMUDA Phoneは直立してしまったが、他のスマホは全く問題なく適度な傾斜でスタンドとして機能した

 microSDカードリーダー機能は付属のショートケーブルのホスト側Type-CプラグをmicroUSBプラグアダプタやType-Aプラグアダプタに変更することで少し前のスマホからデスクトップパソコンまでのmicroSDカードリーダーとして活用出来そうだ。

microSDカードスロットにmicroSDカードを挿し、反対側から任意のケーブルを繋ぐことでスマホやパソコンの外付けカードリーダーになる

 Multi Function スマートスティックリーダー本体にはストラップホールがあるので、ストラップを取り付けて携帯性も良さそうだ。

ストラップを取り付けるとまさに携帯ガジェットだが……何処に持ってゆこうか……意外と思い当たらない

 実際に筆者は、Multi Function スマートスティックリーダーのnanoSIMカード保管スロットと表裏の6枚のmicroSDカード保管スロットにメーカーのばらばらな6枚のmicroSDカードとnanoSIMカードを入れて時には携帯して使っているが一つだけ困った問題が発生している。

 どうもカードの収納位置や方向の違いか、上面のmicroSDカードの保管庫に収納したはずのmicroSDカードの一部が内部を引き出して少し傾けるだけで簡単に滑り落ちてしまうのだ。これは少し心配だ。

ちょっと傾けるだけでmicroSDカードが滑り落ちる……ちょっと心配

 どうもmicroSDカードの各々の厚さが違うのではと思って実際に測定してみたら、滑って落ちるmicroSDカードは約0.05mm薄かった。とは言え、microSDカードを爪先で引き出す前に傾けるだけで勝手に滑って落ちるのは設計の甘さだろう。

試しにmicroSDカードの厚さを測ってみたらけっこう差があった

 今までありそうでなかったMulti Function スマートスティックリーダーだが、microSDカード保管庫の緩さが改善されればコンパクトで機能の凝縮された楽しいモバイルガジェットマニア向けの商品だ。

 一般的なユーザ的はnanoSIMカードやmicroSDカードの差し替え変更頻度、SDカードリーダーの使用頻度などを考えれば、内蔵モバイルバッテリー機能もサポートされておらず、どちらかと言えばモバイルする必然性が見えにくい商品ともいえる。

Multi Function スマートスティックリーダーは機能の必然性等、難しいことは深く考えずに楽しめる人のアイテムだ

 難しいことを言わず、考えず、スリムで特徴的、クールな外観デザインとカラーで飛びつくピュアなガジェットと考えた方が後悔のない面白い商品だ。モバイル環境での存在感をアップするなら同デザインで横付け出来る1000mAh程度の緊急モバイルバッテリーなどがあっても面白いかもしれない。

商品購入場所価格
Multi Function スマートスティックリーダージャストマイショップ3798円