本日の一品
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USB Type-C装備の電動ドライバーは高耐久&トルク3段階切り替えで登場
2022年4月28日 00:00
3年ほど前に電動ドライバーのブームがやってきて、各社からたくさんの製品が登場し、いまやかなり普及しているという状況。筆者も使っていたが、そのブームの先駆けともいえるベッセルから新型が登場したと聞いて早速入手した。
電動ドライバーといえば、過去にも電気ドリルそのものや電気ドリルから派生した小型モデルなどがあったが、3年ほど前に登場してブームになったのは、通常のボールグリップドライバーとあまり変わらない外見やサイズのまま電動にしたタイプ。電源も充電池を内蔵、USB端子から充電して使うようになっている。
トルクも小さいため、強いトルクで締めつけるものには使えないが、パソコンの自作など、トルクはあまり必要ないが、何度も回転するような用途に向いていて、手締めでは何度も腕をひねって痛くなるようなことを防ぐことができたいへん便利。しかも、小型軽量で、工具箱への収まりもいい。
しかし、問題がいつくかあった。まず、トルクが小さいだけでなく、電動を止めた状態で手動で強いトルクで締め付けるということが耐久性の点から難しかった。また、充電端子がここ数年でType-Cに本格移行していて、以前のようなmicroUSB Type-Bが少なくなっていることや、microUSBの問題として裏表が分かりづらく、無理に挿そうとして破損するといったこともある。
そんなとき、ベッセルから新製品、電ドラボールプラス(No.220USB-P1)が登場した。初代、ハイスピード版に続く第3弾で、充電がType-Cになり、そのまま本締めにも対応するよう高耐久ギア仕様として、回転速度も3段階の切り替え式になっている。また、現場によっては必須項目となる落下防止コード取り付け穴も装備している。落としにくいことはもちろん、落としてしまうと重大な問題になる現場や、落下防止コードが条件という現場でも使うことができる。
早速入手して使ってみると、やはりトルク三段階切り替えば便利。少しトルクが必要なら回転数が少なくても遅くすればいいし、長いネジをさっさと締めたい場合は高速側を選択できる。使う場面も、ドライバーと同等形状ということもあって、ほぼ置き換えが可能だ。
また、耐久性については実際に壊れるまで使わないとわからないが、高耐久とされていることで、回転させない状態で、軽いものならそのまま本締めができそうだ。説明書には手締めのトルクは最大12N・mとあり、木工など大きな締付けトルクが必要になる場所では手締めに使わないほうがいいだろう。
落下防止コードも、筆者の使い方ではコードを通すことはなさそうだが、昔のケータイストラップのようなものを通して、壁のフックに引っ掛けておくこともできそうだ。
充電だが、これもType-Cということで便利。筆者のところではだいぶmicroBが淘汰されてきて、ケーブルも持ち歩かなくなってきた。Androidスマートフォンや最近のワイヤレスイヤホンと共通で使えることはメリットが大きい。
ただし、説明書には5V出力の充電器を用意するよう記載があり、確かに5VのUSB Type-Aの出力を持つ充電器からは充電できたが、筆者が持つ9Vや20Vの出力も可能なUSB PD対応の充電器、つまりAndroid用の急速充電器やバッテリー、ノートパソコンの充電器と、両端がType-Cのケーブルではいずれの組み合わせでも充電できなかった。
Type-Cではあるがどれでも充電可とはならないようで、確実なのは付属のType-Cケーブルとごくごく一般的で1A以上の出力を持つType-AのUSB充電器の組み合わせということになる。
Type-Cということで少々期待が大きすぎたが、幸いにも筆者はスマートフォンも通常は急速充電を使わず、5V充電器で充電しているのであまり不便に感じてない。ただ、今後、出先で充電する必要が生じたとき、ノートパソコンの充電器が使えないのは困りものだ。
それでも、通常のボールグリップドライバーとあまり変わらないサイズで3段階切り替えの電動ドライバーは、これからも便利なドライバーとしても重宝しそうだ。
製品名 | 発売元 | 購入価格 |
---|---|---|
電ドラボールプラスNo.220USB-P1 | ベッセル | 5142円 |