本日の一品

ワイヤレス・メカニカルキーボードの新定番!? 「Keychron K1」

 一説には、テレワーク環境での業務効率は、自宅での作業環境構築費用の多寡に比例すると聞く。当たり前のような気もするが、筆者もオフィスでのPC環境よりも自宅でのそれを効率化したら快適になって、ますますオフィスに出向く気が無くなったのは事実だ。さらにその効率を向上させるべく、ワイヤレスのメカニカルキーボードを導入することにした。

 今回購入したのは「Keychron K1」というキーボード。Keychronはフランスと香港に拠点を置く企業で、キーボード・エンスージアスト(キーボードに熱心な人)が設立したとうたうだけあり、使い勝手とデザイン性を追求したキーボードを手掛けている。(日本国内はコペックジャパンが正規代理店として販売中)

ワイヤレスでも有線でも使えるメカニカルキーボード「Keychlon K1」

 K1は日本語キーボードをバリエーションに持つ製品シリーズ名で、日本語配列・英語配列に、テンキーの有無で大きく4種類、さらにそれぞれスイッチのバリエーションが3種類あるなど、細かくラインナップされている。

 英語配列バージョンについては、スタパトロニクスMobileにて詳しく紹介されているのでそちらも参考にしていただきたい。今回筆者が購入したのは、日本語配列・テンキー無しのモデルだ。

 まず見た目がカッコいい。黒いベースプレートに、2種類のグレーのキーキャップという落ち着いた配色は、オフィスでも自宅でも悪目立ちすることなく溶け込む。escキーにオレンジをワンポイントで配しているのもオシャレだ。

 キー配列については一般的な日本語Windowsキーボードといった感じで違和感はなく、買ったその日からほぼブラインドで使えている。英語配列に比べキーが多い分、見た目からは窮屈な印象を受けるが、実用にあたっては全く問題ない。個人的にはバックスペースが横長なら良かったとは思うものの、それ以外はおおむね満足できる配置だ。

 スイッチはGateron社のロープロファイルモデルを使用している。一般的なスイッチよりストロークが浅く、全体的に高さが抑えられている。キーキャップもスイッチに合わせた薄いもので、一般的なメカニカル向けのキーキャップと、パンタグラフキーボード用キーキャップの中間くらいの薄さ。

 キートップは印刷ではなく、文字部分を透明な樹脂にした2色成型で、文字部分が磨滅しないつくりになっている。

Gateron社のロープロファイルスイッチを使用。キーキャップも一般的なメカニカルキーボードより薄い(写真は赤軸モデル)

 購入したモデルは赤軸スイッチ採用モデルで、クリック感は薄くタイプ音が控えめ。ストロークが短いので、一般的な赤軸スイッチに慣れた人には違和感があるかもしれないが、個人的には慣れで克服できる範囲だと思う。

 またBluetoothによるワイヤレス接続のほか、USB有線でも使用できるようになっている。これにより、内蔵バッテリーの劣化があったとしても使い続けられる。せっかく耐久性の高いスイッチを使っているのだから、末永く使えるに越したことはないだろう。

Macでも使えるように、CommandとOptionキーキャップ、キャップリムーバーが付属する
対応OS切り替えと、Bluetooth・有線の切り替えは、背面のスイッチで行う

 さて、スタパトロニクスにて指摘されていた「高さ調節用の足が無い」問題。筆者は「無くてもいいかな?」という結論に至った。

 前述の通り、一般的なメカニカルキーボードに比べ全体的な高さが抑えられているため、上部のキーまで無理なく指が届くからだ。ただ、メモパッドを挟んでほんのちょっとだけ奥に高さを加えるとより違和感なくタイプできたので、調節用の足があるのならそれに越したことはないと感じた。この辺りは使用環境に大きく左右されるし、個々人によって感想は大きく違うと思われる。可能ならば店頭で確認することをお勧めしたい。

高さ調節用の足がついていない背面。ゴム足にもうちょっと高さがあれば筆者にはベストだった

 最後に、バックライトの発光について動画でご紹介しておきたい。「落ち着いた配色」などとご紹介したが、バックライトをONにすると印象は一変、ゲーミングキーボードの様相となる。なかなか派手な発光具合で見ていて楽しいので、たまの気分転換に最適だろう。

シックな印象から一転、ハデハデなバックライト発光パターン
製品名販売元購入価格
Keychron K1コペックジャパン14,960円