本日の一品
ありそうでなかった上下2枚のLCD液晶を搭載した手書きボード
2021年3月29日 06:00
そういえば、もうかれこれ10年以上前、当時はまだ日本では手に入らなかった電子メモパッドをを海外から入手して会う人ごとに自慢していた。内蔵電池が交換できない製品だったが、その後、類似した商品が続々と登場し、雑誌のおまけに付いてくるまでになり、一般人の目にもとまるようになってきた。
そんななか、プラスアルファの面白い機能を搭載する製品を手に入れた。商品名に邦文名は一切無く、英文の「Split Screen Writing Tablet」とパッケージ表面に記載されている。直訳するなら「分割画面書き込みタブレット」となる。
ほぼ間違いなく過去に発売された類似商品は手帳サイズから20インチを超える大型まで全て持っているが、2画面モデルは初めてお目にかかった。
さて今回のSplit Screen Writing Tabletには、本体以外の付属品として予備のスタイラス、バッテリー蓋開閉の為のドライバー、スタイラス紛失防止紐、取説の全部で4点が付属する。予備のスタイラスの付属はかなり嬉しいキッティングだ。
バッテリーは付属せず、別売のCR2025ボタン電池を使用し、約1年くらいは持つそうだ。LCD液晶の筆記後の消去可能回数は約5万回だ。
筆記面を正面から見ていると2枚のLCDパネルの境界は分かりずらいが、LCD面を斜めから見ると境界線は明らかだ。個体差ではないと思うが、ペンホルダーを下にしてLCDパネル面を見ると、上側のLCTパネルの方が高さが1㎝ほど大きい。
保存することのない一般的なメモとしての解説以外、2画面のSplit Screen Writing Tabletの使い方に関しては取説にもほとんど何も書かれていない。
本来の使途である筆談やアウトドアメモ、冷蔵庫に貼る子供への伝言メモやお買い物メモ、英単語などの筆記練習、電話受け専門業務の一時メモなどに加えて2画面ならではの使い勝手を工夫するのが面白いだろう。
誰もが考えるのは、上側のLCDパネルにアンケートや問題などの設問を記述し、下側のLCDパネルの画面でその回答を記して頂き、下側の画面だけを消すことで設問を再利用するイメージだ。中学数学の“代入・式の値”などにも使えるかもしれない。
遊びなら、上下の画面を両方とも使ってあみだくじを書いて、トーナメント方式で何度か繰り返してやりたい時や、大人数の場合など、臨機応変に下側の画面だけを消して新しく書き換えることでリニューアルすることも簡単だ。
2画面のSplit Screen Writing Tabletは当然ながら消去ボタンも2個配置されている。上下の区別はボタンのトラッシュアイコンの中に明示的に矢印が記されているのでうっかり間違うことは無いだろう。
もちろん、昨今のこの手の手書きパッドには必須条件である“誤消去防止スイッチ”も備えられている。Split Screen Writing Tabletの背面には簡易の24㎝ものさしの目盛りもある。なぜか裏側をマウスパッドにも使えるようだ。
従来になかった2画面のSplit Screen Writing Tabletは工夫次第で超便利な使い方が見つかるかもしれない楽しいそっくりさんだ。
製品名 | 発売元 | 価格 |
---|---|---|
Split Screen Writing Tablet | YOUNGRAYS | 1600円 |