本日の一品

あれ? イヤフォンどこ!? に応えた完全ワイヤレスイヤホン「GLIDiC Sound Air TW-7100」

GLIDiC Sound Air TW-7100は価格性能比に優れた紛失防止タグ機能付きの完全ワイアレスイヤフォンだ

 ケーブルレスで左右のイヤフォンが完全に独立したスマホ用の「完全ワイアレスイヤフォン」という妙な言葉が登場してきて既に数年近く経った。絡んだり引っかかったりすることの全く無い取り扱いの良さは多くのユーザーの人気を得た。今ではもう普通にステレオイヤフォンと言えば完全ワイアレスイヤフォンを指す感じになった。今回ご紹介するSound Air TW-7100は、国内最大級のオーディオ・ビジュアル・アワード「VGP2021」においてBluetooth完全ワイヤレスイヤホン(1.2万円以上1.5万円未満)部門の「金賞」を獲得している。目玉の評価ポイントは高音質と装着性能のようだ。

カナルワークス監修のユニークなデザイン、国内最大級のオーディオ・ビジュアル・アワード「VGP2021」において金賞を受賞した

 もちろんワイアレスイヤフォンも普通のオーディオ装置と同様、最終的にアナログ音声になって超小口径のスピーカーから出てくる音質が最重要な要素であることは変わりない。加えてバッテリーで動作しBluetooth無線を利用するワイアレスイヤフォンの選択にはより多くの要素を考えることも必要になってくる。

 きっと多くの人が考えるのは、充電時間に対する再生可能時間や最短充電時間、無線接続の安定性、動きながらの操作性、人類全てが違うユニークな耳の形状に対するフィット感(フィットでは無くフィット感)、屋外で使うことが多い場合は防水性能が気になる人も居るだろう。そして日常の使用環境によればノイズキャンセリング機能の必要性も気になるところだ。

 防水性能の進化で消滅しつつあるイヤフォンジャックとケーブルレスによる操作性向上の完全ワイアレスイヤフォンは初登場から数年近くたった現在が旬のアイテムだ。今回はカスタムイヤホンで有名な「カナルワークス」が監修したIPX4(日常防水)対応のGLIDiC Sound Air TW-7100完全ワイアレスイヤフォンを手に入れた。

 パッケージには左右ペアのイヤフォン本体と充電用ケース以外に、USB Type-C充電ケーブルと2種類の素材(シリコンタイプ、コンフォートタイプ)とサイズ(XS/S/M/L)の違うイヤピースが全部で8組同梱されている。

同梱品のコンフォートタイプイヤーピース(黄色)は耳への装着では密閉感と同時に快適なフィット感を提供してくれる秀作だ

 出荷時に取り付けられているイヤーピースは、シリコンタイプのMサイズだ。筆者はしばらく出荷時の状態のまま使用していたが、先日からイヤーピースにはコンフォートタイプのMサイズに交換して使っている。極めて遮音性に優れておりフィット感もシリコンタイプより優れている感覚だ。

アルミニウム製で触れた時に冷たさを感じるが同時に高級感も感じるマットなシャンパンゴールドモデル。他にアーバンブラックモデルもある

 Sound Air TW-7100も他社の完全ワイアレスイヤフォンと同じく、バッテリー内蔵のコンパクトな専用充電ケースに収納し、充電するタイプだ。Sound Air TW-7100の専用充電ケースは外装がアルミニウム製で手で持った瞬間に冷ッとするマットでクールな手触りで高級感を感じるモノだ。

専用充電ケースで充電。セットで持ち歩くことで30時間の音楽再生が可能だ

 重さ7g(片側)のイヤフォン本体は専用充電ケースに収納して完全充電までは約1時間、連続再生時間は12時間だ。専用充電ケースに入れて持ち歩いて充電しながら使用していれば、トータルの再生時間は約30時間となる。専用充電用ケース側面にはUSB Type-Cポートが用意され、付属のUSB Type-Cケーブルで一般的なUSB ACアダプターやパソコンのUSBポートから充電する。

Bluetoothのペアリングも極めて簡単

 Bluetooth無線によるスマホとのペアリングも極めて簡単だ。またSound Air TW-7100は7台の機器と接続することが出来、必要に応じて機器の帰路替えも簡単だ。筆者の様に常時メインのスマホが複数台持ちにはありがたい機能だ。

イヤフォンを取り出すことで、電源オンし、事前にペアリングしたスマホと自動接続してくれる

 一度ペアリングしてしまえば、ペアリングするスマホのBluetooth機能がオンにさえなっていれば、専用充電ケースからイヤフォンを取り出すと直ぐに電源オン、ペアリング完了となり速攻で音楽再生が出来る。そして、イヤフォン本体での操作も、左右のイヤフォンに付いている物理的な”多機能ボタン”の操作だけで全て可能だ。

 多機能ボタンはイヤフォンを両耳に正しく装着し終わった時に目線の前方向に位置し、左右いずれの指でも人差し指で確実に操作できる。左右各々のボタンの選択と押す回数、長押し操作で音楽再生・ポーズ・曲送り・曲戻し、音量調整、着信電話への対応、外音取り込み機能など全てをコントロールできる。

 装着性にも操作性にも極めて優れたSound Air TW-7100だが、それらに加えて他社のイヤフォンとの大きな差別化として、イヤフォンの遺失防止や置き忘れ追跡できるスマートトラッカーのメジャーブランドである「TILE」の機能をベースに内蔵している。

オーディオ機器を超えた嬉しい特長は、遺失防止とトラッキング機能を備えたTILE対応だ。TILEアプリをDL、起動し、対応のイヤフォンを選択するだけで設定は終了
設定も簡単

 Tile機能の設定も簡単だ。まずスマホ上のTILEアプリからSound Air TW-7100を見つけ出し、TILE機能を有効にする。これだけで設定は終了だ。どこに置いたのか忘れてしまったTILEアプリと紐付けされたSound Air TW-7100を見つけるのも簡単だ。

探せるイヤフォンは左右のいずれかを指定する。左右の2個がバラバラの場所に散在していれば設定していない方からは音はならない
TILEアプリ上にSound Air TW-7100が表示されるので「探す」ボタンをタップするだけで事前に指定したイヤフォンから音が鳴る

 スマホ上のTILEアプリから、Sound Air TW-7100を探すボタンをタップしてしばらくすると、どこかで”ルルル~ピピポポポポピピポ~”と応答音がアプリで指定した側のイヤフォンから聞こえてくる。アプリで指定した左右のいずれかのイヤフォンを鳴らす機能なので、左右のイヤフォンが別々の場所に散らばってる時は、設定で左右を切り替えて再度やることで解決する。

同心円のレーダーイメージのイラストからどのくらい離れているか分かる

 音を追ってその方向に行けば、書類の下や鞄の中のイヤフォンを発見できるだろう。もう少し音が大きいと理想的だが、これも共有リソースであるバッテリー容量とイヤフォン質量との交換要件だろう。

 Sound Air TW-7100も一般的なTILE機能と同じ機能がサポートされているので、どこか出先でSound Air TW-7100を置き忘れた時でも、最後にスマホとBluetooth更新した位置や時間がマップ上に表示される。その日のスケジュールと照らし合わせれば持ち主には失くした場所の特定は十分できるだろう。

TILEアプリでは過去のロケーション履歴も分かる。過去30日間の履歴を見るには別途有料サービスを契約する必要がある

 装着性と操作性が抜群で、紛失防止トラッカー機能までを搭載したSound Air TW-7100の肝心の音質だが、オーディオ評論家でもない筆者が今更、ウンチクをたれてもそれほど意味があるとは思えない。そもそも人の聴力は加齢による影響を受けるもので、これからは誰も逃げ切ることはできないだろう。一般的に公開されている医学的公的データのどれを見ても、20代がピークの聴力は30歳代になれば、4000Hzでは10dB以上落ち、8000Hzでは20dB近く低下する。そして40代になればその2倍程度聴力は低下する。もはやハイレゾオーディオなどと騒いでいる場合ではないのだ。

 そんなこんなで筆者は10年以上前から自分の耳をほとんど信用していない。筆者の好きな個々の音楽を好きな雰囲気で再生してくれるかどうかだけがオーディオ機器の判断基準だ。なので美辞麗句とドラマティックな情景でオーディオ品質を祭り上げる言葉のほとんどを今では忘れてしまった。読者諸兄も筆者の聴力よりも「VGP2021」における「金賞」と自分の感性を信じた方が良いと思っている。

優秀な音質、操作性、フィット感に加えてTILE機能による紛失防止、紛失トラッキング可能なGLIDiC Sound Air TW-7100は買いの完全ワイアレスイヤフォンだ

 Sound Air TW-7100は筆者の好きなクリアなロックから80年代のヘビメタ、ブラスロック、女性ジャズボーカルなどを極めて好みの再生音で聴かせてくれる。そして分かりやすく優れた操作性とコンフォートタイプイヤーピースの柔軟性とそのベースとなったカナルワークス監修の装着性、最後にプラスアルファ機能であるTILEが便利に使える完全ワイアレスイヤフォンの金賞逸品モデルだ。

製品名発売元購入価格(税込)
GLIDiC Sound Air TW-7100VSoftBank SELECTION14900円
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