本日の一品

スマホと連携できる血圧計「HCR-750AT」がとても楽チン

 主治医から「毎日血圧を測ってください」と言われて、初めて血圧計を買いました。昨年、冠動脈の病を患ってから、病院に行くたびに血圧を測っていたのですが、新型コロナ感染防止のために、患者が自由に使える血圧計を置かなくなったんですね。主治医いわく「朝、自宅で測ってきてください」と。僕が「持ってないんですよ」と答えると、「心臓の病気をされた方は毎日測っていただかないと……」と、血圧を記録する “血圧手帳” なるものを渡されました。

主治医から渡された血圧手帳。筆者くらいの年齢(55歳)になると、毎日付けている人が少なくないらしい

 血圧計を購入するにあたり、まず思い当たったのがオムロン。CES 2019で腕時計型の血圧計を取材したことがあり、どうせ買うのなら、最新のアレがいいかも! と思ったわけです。

CES 2019でオムロンブームを取材した際に、見せてもらったウェアラブル血圧計「HeartGuide」。2019年12月から日本でも販売が開始された

 しかし、この「HeartGuide」というウェアラブル血圧計のお値段は、なんと7万9800円(税別)。血圧計は、安いものなら3000円、高いものでも2万円くらいで買えるのですが、「HeartGuide」は群を抜いて高価格。僕には、そんな余裕はありません。真っ先に選択肢から外れました。

 血圧計を選ぶのって難しいですね。どれも似たような機能なのに、機種数が多すぎる(汗)。相談できる友人はいないし、ネットの口コミなどを見ても、迷うだけで一向に決められない。というわけで、新宿のビックロに出向き、店員さんに相談しながら決めました。

 購入したのはオムロンの「HCR-750AT」という製品。カフを上腕に巻いて計測するタイプで、計測データをスマホアプリで管理できるところが決め手となりました。価格は1万5800円(税別)。Bluetooth非対応モデルだと、グンと安くなるのですが、やはりスマホに自動で記録されるのは楽チンですよね。通院時に「今朝の血圧はどうでした?」と聞かれても、すぐに答えられますしね。

購入した「上腕式血圧計 HCR-750AT」
最もポピュラーな上腕にカフを巻くタイプ。手首に巻くタイプもあるが、病院でも上腕式なので、なんとなく信頼できる
ディスプレイは大きく見やすい。前の計測値と比較でき、週間平均値を表示されたりもできる。計測データは100回×2人分を記憶する
単3乾電池4本で駆動。おそらく電池はものすごく持つと思う
ACアダプタが付属。あったほうが便利かなぁと思ったのだが、必要なかったと感じている
収納ケースも付属。出張や旅行で役立つと思うのだが、今年はそんな機会はなく……

 実際に使って1カ月以上経ちますが、使用感には満足しています。カフを腕に巻いてボタンを押すだけですからね。カフがしっかり巻けていない場合は、ディスプレイに「ゆる巻き」という表示が出て、測定のやり直しが推奨されます。

測定結果は、スマホにインストールした「OMRON connect」アプリに転送できる

 測定結果(最高血圧、最低血圧、脈拍)はディスプレイに大きく表示され、そのデータをBluetoothでペアリングしたスマホに転送できます。スマホには「OMRON connect」というアプリをインストール。筆者はiPhone 11 Proで使っていますが、Androidにも対応しています。計測後に、スマホで「OMRON connect」を起動して、画面を少し下に引っ張るようにスワイプしてから指を離すと、データが転送されます。つまり、計測に失敗したデータが自動で送信されることはなく、正しく計測されたデータであることを確認してから送信できるわけです。なお、使い始めてから一度もBluetoothのペアリングが勝手に切れたことはありません。

「OMRON connect」アプリは、オムロン製の体組成計、活動量計などで計測したデータもまとめて管理できるようになっている
アプリの「血圧カレンダー」に正常値は青、異常の場合は赤で記録される
血圧の推移をグラフ表示にすることも可能

 筆者は、ほぼ毎日、体重と体脂肪率も測って、「あすけん」というアプリに手入力で記録しているのですが、この血圧計を使って、やっぱりワンタッチ転送は楽だなと実感。体組成計もオムロン製のものを買おうかと真剣に検討中です。

製品名発売元実売価格
HCR-750ATオムロン1万5800円
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