本日の一品

A5版サイズにおりたためるA4版クリップボード+

 ご存知のように“クリップボード”とはアンケート用紙の様なプリプリントのA4版コピー用紙やレポート用紙、大きいサイズのリーガルパッド等、アラウンドA4版サイズの紙を複数枚挟み(クリップ)筆記する為の少し硬いボードのことだ。

 たまに街中で見かけるアンケート等の聞き取り筆記の場合はボードをスケッチ画版のように首からぶら下げて使う場合も多い。

今までA4判サイズで邪魔だったクリップボードが約半分サイズになった

 今回はそんな一般的なクリップボードの機能をそのまま、サイズだけを約半分のA5サイズに圧縮したクリップボードを買ってみた。発売元は文房具の老舗であるプラス(PLUS)だ。

 クリップボードは一般的に入手の容易なA4判サイズの用紙を適当にクリップして使えるので極めて便利な文房具の一種だ。しかしA4版の紙をクリップするので、実際の本体の縦横サイズは330㎜×230㎜とA4サイズの用紙より横、縦ともに2㎝~3㎝も大きくなってしまう。それ故、多くの場合はオフィス内で使うことが多く、モバイル環境での出番は少ないと想像される。

 今回ご紹介する「A5版サイズに折りたためるA4版クリップボード+」(以降、折りたたみクリップボード)は、2つに折りたたむことで、その外形サイズを縦180㎜×横230㎜のサイズに小さくしてくれるなかなか便利な文房具だ。

カラーはダークグレーとホワイトと筆者の買ったレッドの3色展開
広げると普通のA4版クリップボード
周囲はしっかりと作られており、裏面には逆ぞりを防ぐ仕掛けが

 本体には厚手のポリプロピレンを採用しているので、常時折り曲げの対象になる部分と紙はどうしても折れ曲がり癖がついてしまう印象がある。しかし平坦性を失って筆記に困るような悪影響はいまのところ起こっていない。

 なにより、広げた時に逆反りになってしまわないように、背面で延長されたストッパー部分が秀逸だ。この仕上げのお陰で、机の上に置いた状況だけでは無く、立ったままでクリップボードの真ん中辺りを片手で支えて、もう一方の手で筆記する場合にも安定した筆記を維持できる。

発泡ポリプロピレン製のボードのこの余分な出っ張りが逆ぞりを防いで安定した筆記をサポートしてくれる
腰の柔らかい用紙を使えば中央の横の折り目も殆んど気にならない

 筆者は、今のところ、最後まで使わず、薄くなって飽きて少し余ってしまったリーガルパッド用紙を引きちぎってまとめて折りたたみクリップボードで活用している。用紙も一般的なA4コピー用紙よりも腰が無く柔らかく二つ折りにしても折りやすく復元もしやすいのがありがたい。

 実際に約半分サイズに折りたためるクリップボードは、多少分厚くはなるが、折りたたんで鞄に入れた時の専有面積が大きく違う。これは万人向きとは言えなくても有り難い人は人は相当数いそうだ。

 鞄に折りたたみクリップボードを入れて上にも何かを重ねて置くには問題ないが、厚手のポリプロピレンの反発力もなかなか強く、最初の内は、折りたたんだつもりが、手を離すと45度近くまで跳ね返って開いてしまう。

半分に折っても復元力があってこの程度は勝手に開いてしまう
小さくスリムなアタッシェケースなら、A4版のクリップボードはこんなに床面積を取ってしまう
折りたたむと当然ながら極めてコンパクト!

 アタッシェケースなどに押し込んでロックをかける場合は問題なさそうだが、ブリーフケース系に押し込む場合は、自然に広がって不要にスペースを取ったり、鞄から取り出しにくくなったりする場合もある。

 そんな時は、市販の再利用できる細手のケーブル結束バンド等を1個使って、折りたたみクリップボードの上下に4個用意された紐かけホールに通して自然に折りたたみクリップボードが開かないように固定している。

鞄の特性で抑え込むことが難しく、自然に開く場合は4つの紐かけホールを使うことも出来る
薄い筆記具ならちょうど折れ曲がる箇所に挟んで折りたたむことも出来そうだ

 また折りたたみクリップボードは、内部にクリップした用紙が、折りたたんだ状態でも完全に真っ二つに折れ曲がらないようにルーズに作られている。それゆえ、挟んだ紙に横一文字の折り線がクッキリとつくことはなく筆記にも凹凸が影響しない。

 構造上、折れ曲がる辺りには多少の余裕がある構造なのだ。筆者はその部分に長年愛用している胴体の極めて薄いAURORA社のthesi(テッシー)を挟んだまま折りたたんで使っている。従来の約半分サイズに折りたためるクリップボードのモバイル環境での活躍はまだまだ広がりそうだ。

製品名発売元購入価格
A5版サイズに折り畳めるA4版クリップボード+PLUS1100円(2冊)