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PopSocketsで大型重量級スマホもステイブルに活用する

PopSocketsで大型重量級スマホもステイブルに活用する

 令和2年の現代ならスマホを愛用している人の多くは既にご存知だと思うが、筆者が初めてPopSocketsを見た3年ほど前はまだまだマイナーな製品で、一昨年春頃から一部のメディアなどがノベルティとして使いだして急激に注目を集めるようになってきた。

6インチクラスのスマホや大型重量級スマホにPopSocketsは必須だ!

 それまでは通称「スマホリング」と呼ばれるスマホのホールディング性を向上させるオプション製品が注目され全盛だったと記憶している。スマホリングも決して悪い商品では無いが、指選択やホールドスタイルの自由度はPopSocketsの方がフレキシブルだ。

実効性の評価から人気のPopSocketsは様々な種類が販売されている

 個人的には、最近は日常的に大型サイズのスマホを持ち歩くことが多く、一番気がかりなのはうっかりスマホを落下させて壊してしまうことだ。100g強のスマホを落とすのと軽く200gを超えてしまっている昨今の大型重量級スマホをコンクリート地面に落としてしまうのとではそのダメージに大きな隔たりがある。

 筆者が最初にPopSocketsを取り付けようと考えたスマホはUnihertzの「Titan」だった。ご存知のようにTitanはQWERTYキーボードを標準搭載し重量は300g超の超重量級スマホだ。実測してみたところ横幅も95㎜近く、これは一般的な昨今の6インチクラスのスマホの幅より20㎜近く大きい。

Unihertz Titanはこの両手キー入力スタイルが便利且つ特徴だが安定度が心配だ
背面の任意の位置に、PopSocketsを貼るとキー入力時の安定性が増す
必要となる直前にPopSocketsを引っ張って伸ばし、空間に自分に都合の良い指を複数絡ませて安定性を加速出来る
個人的感想だが、PopSocketsのお陰で恐ろしく安定性が増した。残念ながらまだ最適位置は極めていない。ベストポジションを見つけるべく毎日が楽しい試行錯誤の繰り返しだ

 とても普通の女性に人気のあるスマホとは思えないが、その大きさと重量はなかなか男性でも日常使いにするには手強い存在だ。なおかつTitanは両手で本体を持ってQWERTYキーボードで文字入力するのが一般的な使い方だ。

 小さなキートップを押して文字入力するのはもちろん両手の親指なので、押して離した瞬間は本体を指で挟んだ状態では無く、入力を終えた片側の親指と両小指を除いた左右の6本の指にただのっかっただけの極めて不安定なホールド状態となる。

 背面にPopSocketsを取り付けることで、Titanでは必須の物理キーボードによる文字入力はかなり安定し、本体をうっかり落下させる危険性も極小化出来たと思っている。ただPopSocketsを貼る位置は、未だに確定せず、毎日試行錯誤の繰り返しだ。

 TitanでPopSocketsの一定の効果を確認できたので、続いて最近の筆者のメインスマホとなっている折り畳み2画面スマホのGalaxy FoldにもPopSocketsを取り付けてみようと考えた。

最近、ハマっている実用度と見せびらかし効果の両方ともが最大のGalaxy Fold
過去の経験から主観的だが、最高の保護ケースはSpigenのケースだ
マットブラックのspigenケースにはPopSocketsは綺麗に密着した
ディスプレイを開いてタブレット状態にしてもこの位置でホールドできるはず
液晶画面を開いたタブレット状態でうつ伏せに持っても落とす気がしない

 幸か不幸か2画面スマホであるGalaxy Foldを折り畳んだ時の外部の表面は片側は液晶画面、もう片側が俗に言うスマホの背面に当たる。あいにくその背面もミラーの様な仕上げで、ヒンジで開閉するデリケートな構造であり、とてもPopSocketsの強力な粘着テープを何度か貼り付け、また剥がして位置調整するには心配だ。

もうめちゃくちゃの安定感と安心度だ
親指に徐々に力を加えてごく安定した操作で、片手でも液晶画面を折り畳んで綴じることが出来る

 なので、まずGalaxy Foldにある程度タフな専用ケースを取り付けることが前提となるだろう。スマホケースと言えば、いつも筆者が最終的に辿り着くのはSpigenのタフケースなので、今回は、Galaxy Fold純正の超薄くて気に入っていたカーボン柄ケースを取り外し、黒マット仕上げでPopSocketsが十分粘着しそうなSpigenのケースを取り付けた。

 想定通り、PopSocketsの定着度は極めて高く、実際に片手で開いて持っているGalaxy Foldをもう一方の手の助け無しに簡単に閉じることも簡単だった。Galaxy Foldを折り畳んだファットスリムな状態でも、開いたタブレットサイズの状態でも、ホールディングの安定度と安心感は素晴らしい。

 現在、我が家では筆者をはじめ、スマホリングを長年使っていた娘もPopSocketsに買い替えて毎日快適に使っている。Mate 10 Proを長年愛用している家内も、先日、PopSocketsを取り付けたが、どうも買ったばかりのTPUケースの表面処理との相性が悪く、上を向いて寝ながらスマホを見ていた時になぜかズルッとゆっくり剥げ落ちたそうだ。

 筆者が何度か繰り返し貼り付けても結果は全く同じ。しっかりと貼り付けても15分以内には気の抜けたように剥げ落ちてしまう。考えあぐねていた時に、実は、PopSocketsのパッケージ内側に記述されていた“GLASS-BACKED PHONE USERS”という注意書きを思い出した。

家内のHUAWEI Mate 10 ProのTPUケースはPopSocketsを貼り付けても自然に剥がれてしまう。PopSocketsに付属のガラスバック用の特別シールが役に立つ

 対象ユーザーはiPhoneなどの背面がガラス製のスマホユーザーだけだとシカトしていたが、モノは試しと思い、ダメもとでそのシールをTPUケースに貼り付けて、そのシールの上にPopSocketsを重ねて貼り付けた。なんと既に3日ほど経過したが、全く剥げ落ちる兆候も無い。伊達に特殊なシールが付いている訳ではなかったようだ。

PopSocketsがあると、スマホ逆さま持ちでローアングルでも安心してペットなどの撮影が出来る
実際にGalaxy FoldにPopSocketsを取り付け、逆さ持ちで地面ギリギリで我が家の愛犬を撮影してみた。このアングルは普通にしゃがんで撮影は難しい高さだ

 6インチ前後の大型スマホや、特殊な形状をした重量級のUnihertz TitanやGalaxy Foldでなくても、PopSocketsはローアングルでスマホを逆さまに持って撮影する時に重宝している。ペットや低い位置に咲く草花、地面近くで周囲を広範囲に撮影してみたい時など、撮影者がしゃがみ込んで不安定な撮影姿勢を取ることなく、PopSocketsのお陰で安心姿勢で撮影できる。腰にも優しいPopSocketsだ。

製品名メーカー購入価格
PopsocketsPopsockets1300円~3300円